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潜入、新幹線清掃チームの舞台裏

「見られる」「褒められる」でプロ意識とやる気を生む

2016年1月20日(水)

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 日経ビジネス1月18日号特集「無気力社員ゼロ計画 強い現場の100の知恵」の連動企画。3回目はJR東日本の新幹線の車両清掃を手掛けるエキスパート集団、JR東日本テクノハートTESSEI(テッセイ)を紹介する。

 わずか7分間で、東北新幹線などのまるごと1車両を1人で掃除してしまう早業が特長。JR東京駅などのホームでは、赤いジャンパーに身を包んだ清掃チームのテキパキとした動作に思わず見入る旅行客の姿が目立つ。どのように士気を高めているのか、その舞台裏に潜入した。

 年末の帰省ラッシュが始まった2015年12月下旬のJR東京駅。行き交う旅客で混み合うホームの中でひときわ目立つ、赤いチームがいた。ひっきりなしに到着する新幹線をお辞儀で迎え、乗客が降りるとすぐさま乗り込み、シートやテーブル、床の汚れやごみを取り除いていく。

 その様子を、乗車を待つ乗客が見ている。手慣れた作業のように見えるが、与えられた時間はたったの7分。これをやり遂げるのが、テッセイだ。清掃を終え、乗降口の脇で再び一礼するテッセイのチームに対し、軽く会釈して乗り込む乗客も少なくない。

様々な道具を使って効率的に掃除するテッセイの姿を見ようと足を止める乗降客も多い

「新幹線劇場」の幕が上がる

 記者はこの日、東京駅にあるテッセイの主力拠点の1つを訪れた。通用口から彼らの待機場所に向かう途中、入ってすぐの廊下でまず大きなポスターが目に入った(下の写真)。ホームに一歩出れば、そこは「新幹線劇場」の舞台。清掃スタッフ一人ひとりがプロとして、乗降客の視線というスポットライトを浴び、世界に向けてテッセイの技量を惜しみなく示す公演場所というわけだ。

単なる車両清掃ではなく、「新幹線劇場」という晴れ舞台(撮影=的野弘路、以下同じ)

 そのための晴れ着が、一般的にイメージする清掃服らしからぬ、テーマパークやレストランの従業員が身に着けるような赤いジャンパー。テッセイでは新人研修の際、自分たちを「清掃のおじさん、おばさん」の枠組みに自己規定するのではなく、乗降客に気持ち良く過ごし、帰ってもらうためのキャストとしてのプロ意識を持つことから徹底するという。形から入ることは重要だ。

洗練された赤いジャンパーがプロ意識を高める

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「無気力社員ゼロ計画」のバックナンバー

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「潜入、新幹線清掃チームの舞台裏」の著者

寺井 伸太郎

寺井 伸太郎(てらい・しんたろう)

日経ビジネス記者

2002年、慶応義塾大学を卒業し、日本経済新聞社に入社。東京や名古屋での企業担当などを経て、直近は決算を取材する証券部。15年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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