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「決める首相」が登場 なお未完の統治改革

政治改革は進んだのか

2016年2月1日(月)

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(日経ビジネス2015年11月2日号より転載)

田中金脈問題に端を発する1975年からの政治改革で、「政治とカネ」にメスが入った。その後、橋本龍太郎が政権を握り、首相の権限強化を柱とする統治改革を進めた。小泉、安倍。「決める首相」は誕生したが、「強すぎる首相」への警戒感も出ている。
2000年代後半から議席数が大きく変動するようになった
●自民党の衆院議席数と占有率の推移
出所:総務省、国会図書館資料などを基に本誌作成(写真=読売新聞/アフロ)

 1988年7月19日。首相の竹下登が「内閣の命運をかける」とまで言明して、消費税の導入を図ろうとした臨時国会が始まった。日本では初めての大型間接税。竹下は高齢化時代の国家財政を担う新たな基幹税を創設し、歴史に名を残すつもりだったはずだ。

 しかしその後、国会は税の議論を吹き飛ばすような大スキャンダルで揺れに揺れた。リクルート事件である。リクルート会長、江副浩正が自身と自社の政財界における地位向上を狙って、子会社、リクルートコスモスの未公開株を与野党幹部らに賄賂として譲渡したというものだ。

 竹下と前首相の中曽根康弘、大蔵大臣の宮沢喜一、自民党幹事長の安倍晋太郎ら、政府・党の幹部の秘書や本人、さらには野党議員、官僚など数十人にコスモス株が渡ったことが分かり、国民の怒りは頂点に達した。

 この事件は、戦後政治にとって極めて大きな意味を持った。事実上手つかずのままだった腐敗防止の仕組みづくりが、ついに動き出したからだ。

腐敗の原点に中選挙区の弊害

 戦後の政治改革は2つの大きな流れがある。75年に始まった「政治とカネ」の改革が一つ。もう一つは96年に始まった統治改革だ。では75年まではどうだったのかというと、改革と呼べるものはほとんどない。

 69年12月の総選挙で初当選した元衆院副議長の渡部恒三は、苦笑しながら当時を振り返る。「地方に住む人にとっていい政治家とは、公共工事を持ってきて、地元に補助金をたくさん付けられる人だった」。

 経済成長の果実を地方に分配するのが政治家の力だったというわけだが、それが許されたのは国民が政治とカネの実態を知らなかったことも大きい。

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「「決める首相」が登場 なお未完の統治改革」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師