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研究開発型スタートアップへの支援が充実

煩雑な手続きは専門家が手厚く代行

2016年2月10日(水)

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スコルコボの研究棟の裏庭。小道の先に色鮮やかな研究棟が見える

 ロシアが国をあげて推進するイノベーションセンター、スコルコボ。2010年に本格的に始動したプロジェクトは、5年を超えた。前回に概説したように、スコルコボの目的は、天然資源に依存した経済構造からロシアが脱却するために、技術研究に立脚したイノベーティブな製品・サービスを事業化していく基盤を提供することにあると言える。そして、シリコンバレーが半ば自然発生的にイノベーションのための各種リソースが集積された地域であるのに対し、まさにスコルコボは国によって作りあげられた地域である。そこでは、事業拡大を支援する仕組みやスタートアップを担う人材を育てるための仕組みが用意されている。

スコルコボがターゲットとするスタートアップ

 スタートアップと言っても、そのタイプはいろいろある。ビジネスプロセスやオペレーションを刷新して既存市場を狙うタイプがある一方で、法制度や生活スタイルの変化を狙って仕掛けるタイプもある。スコルコボがターゲットとするのは、スコルコボ法(前回の「メドベージェフお墨付きのスコルコボが目指す道」参照)にも明記されているとおり、研究開発型、特に新技術を開発し商用化していくタイプのスタートアップだ。日本で例えると、サイバーダインやユーグレナが該当するといえそうだ。実際にスコルコボから支援を受け成長している企業例を2つあげよう。

 1つは、Dauria Aerospace。小型衛星を開発している会社だ。2015年に7000万ドル(約83億円:為替レートは2月4日現在、以下同様)の資金を調達し、インドの通信会社と2億ドル(約236億円)の長期契約を獲得した。設立は2014年7月で、スコルコボから375万ドル(約4億4000万円)のグラント(スコルコボ基金からの助成金。詳細は後述)を受けている。

 もう1つは、Eidos。手術や運転、レスキューなどの訓練用シミュレーターを開発している。中でも手術用のシミュレーターでは世界で4本の指に入るほどの実力で欧米諸国にも輸出されている。日本では順天堂医科大学が2015年に導入した。設立はスコルコボ開始間もない、2011年だ。

 スコルコボの支援内容は優遇税制から資金提供、専門家のアドバイスまで多岐に渡るが、支援を受けるためには審査を受けなければならない。審査を通過すると、スコルコボの参加企業(Participant)として認められることになる。

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「研究開発型スタートアップへの支援が充実」の著者

小川 育男

小川 育男(おがわ・いくお)

スカイライト コンサルティング

大阪大学卒業後、SIerにてシステムの企画・構築およびインターネット新規技術・サービスの研究開発に携わる。スカイライトコンサルティングでは、新規事業企画・立上のコンサルティングに従事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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