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バルミューダのトースター、男性がヒットを牽引

普通のパンを極上に焼き上げるトースターの開発秘話

2018年4月26日(木)

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1997年の創業から21年、日本の家庭の食卓文化をリードしてきた“フードテック”の老舗、クックパッド。その初期メンバーであり、現在も同社のブランディング部門を率いる小竹貴子氏が、気になるフードビジネスの新芽をピックアップし、現場を訪ねる。連載5回目はバルミューダ。扇風機やトースターなど、既に国民生活に定着している家電を、バルミューダは斬新なアイデアと機能で刷新。中でも同社のトースターは、その機能やデザインが、男性消費者に受けてヒットの兆しを掴んだ。バルミューダの取り組みがきっかけとなって調理家電業界に変化が訪れるのか、話を聞いた。今回はその前編。

(取材/2018年3月23日、構成/宮本恵理子)

写真内右が、バルミューダ社長室長の木下直子氏(写真:稲垣 純也、ほかも同じ)

小竹貴子氏(以下、小竹):クックパッドは、レシピを通じて料理を楽しみにしようというミッションから出発した会社です。最近では料理に参加する人や料理に対する期待も多様化してきて、レシピ以外のきっかけが増えているなと感じています。

 例えば、道具。機能だけでなく見た目、思いがけない仕掛けに凝った調理家電がこの数年で急速に充実している印象です。中でも注目していたのが、トースターや炊飯器、電気ケトル、オーブンレンジと、ユニークな調理家電を次々にリリースしているバルミューダです。

木下直子氏(以下、木下):ありがとうございます。注目していただいたきっかけは何でしたか。

小竹:まさに目の前にあるトースターです。クックパッドのオフィスには、社員が自由に使えるキッチンがあって、話題の調理家電も置いています。ある日の午前中、たまたま私が様子を覗いてみたら、楽しげにパンをトースターに入れている男性社員がいました。「何? パン焼いているの?」と聞いたら、「小竹さん、このトースターで焼くと、普通のパンがヤバいくらいおいしくなるんですよ。最近は家で朝食を食べずに早めに出社して、会社でパンを焼いているんです」って興奮気味に話していて。よく見ると、トースターなのに給水口があったりして、見た目もオシャレ。それが「BALMUDA The Toaster」でした。

木下:とても嬉しい反応ですね。おっしゃるように、このトースターは、スーパーやコンビニで安価で買えるパンでも、とびきりおいしく焼けることにこだわって作りました。開発段階で社長の寺尾が厳命したのが、「最高においしいチーズトーストが焼けるように」というものでした。

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「バルミューダのトースター、男性がヒットを牽引」の著者

小竹 貴子

小竹 貴子(こたけ・たかこ)

クックパッド株式会社広報担当本部長

1972年生まれ。クックパッドの創業から関わり、初代編集長、執行役を務める。2012年退社。2016年再び同社に復帰。個人として執筆、スタートアップの事業支援も行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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