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女性活躍で社会も企業も大きく変わる

インターアクト・ジャパン社長 帯野久美子氏に聞く

2016年7月29日(金)

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 女性が本当に活躍するようになれば、より多様な社会や企業組織が求められるようになる。自由で自立した個人が中心の働き方に変わるためには、働き手の意識改革が不可欠になる。

 政府の中央教育審議会の委員などを務める、インターアクト・ジャパン社長の帯野久美子氏に聞いた。

女性の進出が、社会のあり方を変える

安倍晋三首相は2012年末の再登板以降、女性がより職場に出て活躍することを、政策の大きな柱として推進しています。

帯野久美子(おびの・くみこ)氏
インターアクト・ジャパン社長

追手門大学を卒業後、国際学校で英語を学び、1982年にフリーランスの翻訳家として独立。1985年に翻訳・通訳の専門会社、インターアクト・ジャパンを設立し代表取締役。また2002年からはインターネット配信による英語教育教材の制作事業に乗り出した。語学を中心にグローバル教育に取組む。その傍ら、2009年から15年まで国立大学法人・和歌山大学の理事・副学長を務めたほか、大阪市教育委員、文部科学省大学設置・学校法人審議会委員、中央教育審議会委員などを務める。

帯野:女性の活躍促進を「経済問題」として捉えたのは、第2次以降の安倍内閣の最大の功績だと思います。安倍首相は始めのうちは「女性活用」、その後、「女性活躍促進」と繰り返し言って、女性がより社会で働くことを、日本経済に不可欠な問題として捉えています。

 実は私は、第1次安倍内閣の時に、政府の「男女共同参画会議」の議員だったのですが、当時、議論を聞いていて唖然したことを覚えています。左派政党の代表のような方が、女性が働くことを、女性の権利拡大や男女同権といった「社会問題」として語り、それが多くの議員の共通認識だったように思います。

 あれからまだ10年たっていないのですが、日本は大きく変わったと思います。やはり、政治のリーダーシップによって変わり始めると、一気に動くのだなと痛感しますね。

首相のリーダーシップの効果が大きい、と?

帯野:ええ。安倍首相自らが「女性活躍促進」と前面に掲げたことがすごく大きいと思います。女性の進出が、労働人口の不足を補うというだけでなく、社会のあり方が大きく変わるきっかけになった。転換点になったと言ってもいいと思います。

 例えば、職場などへの女性の進出が進むと、それによって、多様な価値観がその組織に持ち込まれることになります。女性の進出によって社会や企業が大きく変わるわけです。

医師免許を持つ女性が働いていない、残念なケースも

今後、さらに女性が活躍できる社会に変わっていくには、何が重要だと思いますか。

帯野:女性の意識がもっと変わることですね。

 例えば、医師不足の問題があります。私は文部科学省の大学設置・学校法人審議会の委員もやっていますが、医学部の新設を千葉・成田市で認めるのに大きな議論になりました。医師は不足していない、という議論になるのです。

コメント6件コメント/レビュー

>自分たちは望んでいないのに、世の中の流れで、女性だからといって課長にしたりするのはなぜ、というわけです。そんな時、私は、「あなたがそこにいることが大事なんです。それによって組織が多様になることこそが重要なの」と説明するようにしています。
このくだりは、男女問わず理解できていない人がほとんどだと思います。
頭では理解できていても、心情的に理解できていなかったり…。
(やはり不愉快に思ったり、面倒・迷惑に思ってしまったり)
正直、自分自身(女性です)も割り切れない部分はまだまだあります。
制度や設備の整備はもちろん大切ですが、同時に意識面も改革が必要ですね。(2016/12/08 18:20)

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「女性活躍で社会も企業も大きく変わる」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>自分たちは望んでいないのに、世の中の流れで、女性だからといって課長にしたりするのはなぜ、というわけです。そんな時、私は、「あなたがそこにいることが大事なんです。それによって組織が多様になることこそが重要なの」と説明するようにしています。
このくだりは、男女問わず理解できていない人がほとんどだと思います。
頭では理解できていても、心情的に理解できていなかったり…。
(やはり不愉快に思ったり、面倒・迷惑に思ってしまったり)
正直、自分自身(女性です)も割り切れない部分はまだまだあります。
制度や設備の整備はもちろん大切ですが、同時に意識面も改革が必要ですね。(2016/12/08 18:20)

「世界と戦うような一部の高学歴の女性ではなく、普通の女性がどう輝くか。」この視点は非常に重要です。そもそも「世界と戦うような一部の高学歴の女性」は、既に高度な専門知識と豊富な体力+財力+人脈を持っているので、ほっといても自力で輝けます。しかしながら、労働人口の確保という経済問題として考えた場合、そこまでの知力も体力も財力も人脈もない、日本の女性人口の多くを占めるであろう「普通の女性」が輝かないと労働人口問題は解決できません。それには、従来の昭和的サラリーマン以外の多種多様な「輝き方」を国民全員が許容すること、同一職種同一賃金の大原則を法律的に徹底すること、長時間労働に頼った働き方を止めて単位時間当たりの生産性を向上させることが必須だと考えます。(2016/07/30 22:32)

「選択肢がないような、社会はダメなんです」
仰る通りだと思います。今は男社会を続けてきて、がんじがらめになって、前に進めない状況だと感じます。
かけ声も大切かもしれませんが、実際のところ、育児、介護の問題はどうするんですか?
何度となく言われていることですが、優秀な女性が仕事を続けるには、その点をクリアにするべきではないでしょうか。また、生活の重点を、企業にばかり置かれている今の日本の価値観そのものを変える必要があると思います。
子育てや介護も、人間生活を送る以上、避けては通れない問題です。
それを理解しないで、家庭に丸投げしている慣習こそ、考えるべき事ではないでしょうか。ほとんどの場合、女性が担うべき役目とされるからこそ、女性活躍が進まないと考えます。(2016/07/30 13:02)

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