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「銀行が消える日」がやってくる

ついに大手銀行が大規模リストラへ

2017年11月17日(金)

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大手銀行が相次いで人員削減に動き出した(写真=ロイター/アフロ)

3グループ合計で3万2000人分の業務削減

 ついに大手金融機関が大幅な人員削減に動き出す。みずほフィナンシャルグループ(FG)は11月13日、傘下のみずほ銀行の支店など国内拠点の2割に当たる約100店舗を削減、2026年度末までにグループの従業員を1万9000人減らす方針を打ち出した。また、三菱UFJフィナンシャル・グループも2023年度末までに9500人分の業務量を削減、三井住友フィナンシャルグループも2019年度末までに4000人分の業務量を削減する、としている。

 3メガバンクの言い方はいずれも慎重で、大手メディアも腫れ物に触るかのような扱いだ。三井住友は「業務量を削減」という表現をして、人を削減するわけではない、というニュアンスをにじませる。三菱UFJも同様に「業務量を削減」としているうえ、目標年度は東京オリンピック・パラリンピック後の2023年度末だ。

 メディアも、「リストラ」という言葉は封印し、「業務削減」「業務の効率化」といった単語を使っている。せいぜい「構造改革」ぐらいだ。「浮いた人員は都市部の支店を中心に投入し、収益力を取り戻す狙いだ」(日本経済新聞)と、あくまで人切りはしないというムードを作っている。

 メガバンクは新卒学生を大量採用してきた。就職情報誌のランキングによると、2016年4月入社では、みずほFGが1920人、三井住友銀行が1800人、三菱東京UFJ銀行が1300人を採用したという。団塊世代の退職などの穴を埋めるために大量採用しているのだ。「メガバンクに就職できて、これで安泰だ」と思う新卒者も少なくなかっただろう。そんな人たちにとって、今回の「リストラ方針」は大きなショックだったに違いない。

 一見、突然のように見える構造改革方針は、なぜ打ち出されたのか。

 一つはマイナス金利政策などに伴う金利の低下で、銀行業務そのものが急速に儲からなくなっていることがある。日本の銀行の伝統的なビジネスモデルは、広く預金を集めて企業などにお金を貸し、その金利差で儲けるというもの。ところが低金利によって、その金利差がほとんどなくなっている。

コメント2件コメント/レビュー

今の日本の銀行に一番欠けている能力は「顧客の事業を見る能力」です。

本来銀行は事業に資金を提供し、事業をサポートすることです。
戦後は「殖産興業」の掛け声と共に日本は成長しました。
しかし、今の銀行は上念氏の言葉を借りれば「質屋」です。
事業資金供与の際に担保を取る事しか考えていません。
本来は事業の将来性を勘案して事業そのものを担保として資金を出す能力が欠落しています。
早い話銀行に「目利き」が居なくなったという事です。

公定歩合が事実上0%になった今は銀行が日本銀行からお金を都合する場合の金利がゼロだという事です。
顧客に貸した資金の利子は100%銀行の利益になります。
公定歩合の金利に連動した預貯金の金利もゼロですから預貯金に金利を払う必要はありません。
日銀の金融政策が原因で銀行の収支が悪化していると言う話はインチキです。
銀行の銀行マンの実力が大幅に劣化しているのが主な原因です。
融資担当には「勉強しろ!」と言いたい。

プライベートバンクの手法などは日本文化と馴染みません。
西欧諸国の様に支配層と隷属層が二分された階級社会で通用する手法です。
日本の様な共存共栄社会とは違う話です。(2017/11/17 10:50)

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「「銀行が消える日」がやってくる」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

今の日本の銀行に一番欠けている能力は「顧客の事業を見る能力」です。

本来銀行は事業に資金を提供し、事業をサポートすることです。
戦後は「殖産興業」の掛け声と共に日本は成長しました。
しかし、今の銀行は上念氏の言葉を借りれば「質屋」です。
事業資金供与の際に担保を取る事しか考えていません。
本来は事業の将来性を勘案して事業そのものを担保として資金を出す能力が欠落しています。
早い話銀行に「目利き」が居なくなったという事です。

公定歩合が事実上0%になった今は銀行が日本銀行からお金を都合する場合の金利がゼロだという事です。
顧客に貸した資金の利子は100%銀行の利益になります。
公定歩合の金利に連動した預貯金の金利もゼロですから預貯金に金利を払う必要はありません。
日銀の金融政策が原因で銀行の収支が悪化していると言う話はインチキです。
銀行の銀行マンの実力が大幅に劣化しているのが主な原因です。
融資担当には「勉強しろ!」と言いたい。

プライベートバンクの手法などは日本文化と馴染みません。
西欧諸国の様に支配層と隷属層が二分された階級社会で通用する手法です。
日本の様な共存共栄社会とは違う話です。(2017/11/17 10:50)

遅すぎたでしょう。バブル崩壊以降事業会社はリストラや事業の転換を必死に行い生き残ってきました。その間銀行は債権保全の回収のみ行い、融資を絞り続けました。銀行システムの維持のため?日銀当座に利息を付け(補助金)助けましたが、金利の低下でだめになっただけです。銀行本来の融資はただ不動産担保だけです。(融資は土地台帳を機械にかければいいですね)
 窓口とても、コンビニアルバイトより簡単な仕事に優秀な大卒にやらせています。
高給を取り、一億円以下のお客などゴミだ!などと抜かす銀行員などいなくても困りませんよ。
 AIの利用で、銀行員の失職は免れないでしょう。銀行が少々なくなっても、普通の企業は特に響きませんよ!(ゾンビ企業は除いて)
 合併で弱小を助けてもメガバンクが動脈硬化と併発症でだめになってゆくのです。 (2017/11/17 10:49)

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