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台頭する「ソニー復活論」

平井社長が退任会見で見せた“引き際の美学”

2018年2月26日(月)

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 「4月1日付で、私に代わって副社長兼CFO(最高財務責任者)の吉田がソニーの社長兼CEO(最高経営責任者)に就任します。私は取締役、そして会長という立場で、吉田とこれからのソニーをサポートして参ります」――。

 2月2日、ソニーの平井一夫社長はトップ交代会見に臨んだ。自らの後任として登壇する吉田憲一郎副社長を見つめるその表情は、どこか誇らしげな笑顔だった。

4月1日付で会長に退く平井一夫社長兼CEO(左)と、後任に昇格する吉田憲一郎副社長兼CFO(写真:竹井 俊晴、以下同じ)

 ソニーは2018年3月期に7200億円の連結営業利益を見込む。昨年公表した当初目標は5000億円。四半期決算のたびに上方修正を繰り返し、20年ぶりの最高益更新をほぼ確実なものとした。「ここ3年、商品面で本来の“実力”が出るようになってきた。当初達成が厳しいとさえみられていた目標を、さらに上振れすることができたのは実力がある証拠だ」。みずほ証券の中根康夫シニアアナリストはこう評価する。

 だが、ここまでの道のりは決して平たんではなかった。

 「振り返って一番苦しかったことは、色々なビジネス、組織を含めた構造改革において、かなり厳しい判断をしなければならなかったことだ。様々なステークホルダーに影響があり、本当に心が痛んだが、『それをしてでもソニーを良くしていくのだ』と常に自分に言い聞かせてきた」。平井氏は社長交代会見で、12年4月に社長に就任してから歩んできた厳しい道のりを、率直にこう語った。

 音楽、ゲーム事業を長く歩んだ経歴を持つ平井氏に対して、就任当初は「ソニーの伝統であるエレクトロニクス事業のことを分かっていない」と批判する声もあった。

 OBから強い批判を浴びながらもひるまず、人員削減や事業売却など痛みを伴う構造改革によって不安定な収益体質を改善した。社長自らが現場を歩いて社員を鼓舞することで、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を引き出したのも大きな功績だ。そうした取り組みから生み出された犬型ロボット「aibo(アイボ)」は、ソニー復活の象徴ともなった。

 経営幹部の人事においても、子会社に出ていた吉田氏や十時裕樹氏(ソニー次期CFO)を呼び戻すなど、固定観念にとらわれない自由な発想でソニー復活の礎を築いた。

「SONY 甦ったのか?」の目次

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「台頭する「ソニー復活論」」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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私自身もブラックベリーとともに育った人間。そんな会社がそのまま消滅するのを見たくなかった。

ジョン・チェン カナダ・ブラックベリーCEO