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今夏の電力市場は「太陽光相場」に

夜間より昼間が安い、覆る電力価格の常識

  • 日経エネルギーNext電力研究会

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2018年6月21日(木)

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 今夏、電力価格のこれまでの常識が大きく変わるかもしれない。太陽光発電の影響が大きくなり、日中価格が夜間価格を下回る現象が顕在化し始めている。猛暑の日中に電力価格がピークをつけるという過去の常識が通用しなくなったとき、何が起きるのだろうか。

 今年は梅雨入りが早い。梅雨ともなれば日差しが少なくなる一方で、湿度が上がり、夏に向けた冷房需要が立ち上がる季節だ。例年であれば、電力需要が伸び始めると同時に日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格が少しずつ上昇していく。ところが、今年は様相が違う。

 グラフ1を見て頂きたい。上段は大阪の1日の最高気温とその日の天気予報(晴れか雨かなどのマーク)記した。下段は、関西電力管内の日中価格(7時~16時:日照が期待できる時間帯)と夜間価格(20時~翌4:00:日照が期待できない時間帯)のそれぞれの平均の推移である(2018年3月~6月初め)。

日中と夜間の価格が逆転
関西エリアの天気予報と電力市場価格(出所:日経エネルギーNext電力研究会)
[画像のクリックで拡大表示]

晴れると日中価格が安くなる

 このグラフで明らかなのは、夜間価格と日中価格の逆転現象だ。

 電力関係者の今までの常識は、需要が大きい日中価格が高く、需要が少ない夜間価格が安いというものだった。

 グラフの下段で薄青色の網掛けをしたのは、日中平均価格が夜間平均価格を下回る、ないしは上回っても0.5円/kWh以内の日だ。上段で対応する日に同じ網掛けをした。すると、晴れが予想された日で日中価格が夜間より安くなる現象がはっきり確認できる。これまでの常識が通用しなくなっていることが分かる。

 東京エリアで同様の比較をしてみたのが下のグラフ2だ。東京エリアも関西エリアほどではないものの、同様の傾向を見て取れる。

関東も日中が安い傾向が強まる
東京エリアの天気予報と電力市場価格(出所:日経エネルギーNext電力研究会)
[画像のクリックで拡大表示]

コメント5件コメント/レビュー

1. 太陽光発電の発電量は、春先が最も多い。太陽電池は特性上、気温が上がると出力が落ちる。大気が澄んでいて、気温も高くなく、日射量も多い4~5月の発電量が最も多くなる。特に、需要の少ないゴールデンウイークは、電力の制御が最も難しくなり、スポット価格が最も安くなる可能性が高い。真夏は、気温も高く需要も多いので、理論的には、春以上にスポット価格が下がる可能性は低い。
2. 電力系統全体を見た場合、全量も余剰も系統に与えるインパクトは変わらない。
3. 今後の再エネの拡大を考えた場合、季節変動の吸収が重要になる。これは電池では吸収できない。当面は火力に依存することになるが、火力発電所の稼働率低下によるコストの上昇をどう吸収するかが課題になる。(2018/06/23 16:34)

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1. 太陽光発電の発電量は、春先が最も多い。太陽電池は特性上、気温が上がると出力が落ちる。大気が澄んでいて、気温も高くなく、日射量も多い4~5月の発電量が最も多くなる。特に、需要の少ないゴールデンウイークは、電力の制御が最も難しくなり、スポット価格が最も安くなる可能性が高い。真夏は、気温も高く需要も多いので、理論的には、春以上にスポット価格が下がる可能性は低い。
2. 電力系統全体を見た場合、全量も余剰も系統に与えるインパクトは変わらない。
3. 今後の再エネの拡大を考えた場合、季節変動の吸収が重要になる。これは電池では吸収できない。当面は火力に依存することになるが、火力発電所の稼働率低下によるコストの上昇をどう吸収するかが課題になる。(2018/06/23 16:34)

既存の火力・水力電源との共生が鍵だと思います。予測が外れて余った際には、運転中の火力等を炊き減らしすることになると思います。調整力としての電源がそういった役割を担います。欧州では、フランスの原子力発電所が調整電源の役割を負うケースがあると聞いています。今までの運営方法やルールを見直さざるを得ないようなパラダイムチェンジが起きる中で、新しい技術やビジネスが生まれるのではないでしょうか。(2018/06/22 12:53)

>「送電部門に買い取ってもらう事態」の時、電気はどこに行くのですか?
送配電事業者は出力調整が出来る発電所(LNGや重油火力、原子力、揚水)を持っていますので、太陽光発電量が増加した際には、出力調整が出来る発電所の発電量を調整または運転停止を行い、発電量と電力消費量を一致させています。
また、欧州では太陽光発電が多くなった場合、電力市場での電力価格がマイナスになることもあるそうです。(2018/06/22 09:01)

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