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今世紀、石油依存が経済停滞を招く

不安定化する世界、埋蔵量の減少

  • 石油経済研究会(柴田明夫資源・食糧問題研究所代表)

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2017年8月30日(水)

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 20世紀は「石油の世紀」と言われた。だが、21世紀に入り、石油の地位が揺らぎ始めている。2008年から始まった原油価格高騰から2014年の暴落、そして2016年の価格低迷・・・。かつてない乱高下は何を物語り、今後どのような影響を及ぼすのか。
 連載「脱オイルの世紀」では、民間の有志による研究グループの石油経済研究会が、石油と経済の未来を展望する。シリーズ第1回目は研究会のメンバーで、原油市場を長年ウォッチしてきた柴田明夫 資源・食糧問題研究所代表(元丸紅経済研究所代表)が、石油生産への新規投資の減少や埋蔵量減少の顕在化がいずれ油価高騰を招き、中長期では経済が停滞する恐れを指摘する。

[画像のクリックで拡大表示]

 2014年秋を境に世界経済においては、不安定という言葉では表わし切れない事態が次々と起きている。

 きっかけは原油価格の急落だが、いくつかの布石があった。中国経済の減速、欧州ギリシャ債務問題、ロシアのウクライナ侵攻、中東シリア内戦とイスラム教過激派IS(イスラム国)の台頭、米国FRB(連邦準備制度理事会)による金融政策正常化(量的緩和の停止と金利引き上げ)、そしてトランプ政権の誕生などである。散らばっていた不安定化の火種が原油価格の急落によって相互に連鎖し始めた。

 2014年前半まで1バレル90~100ドル前後で推移していたWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油価格は、2014年末には50ドルを割り込み半値となった。それでも下げ止まらず、2016年には30ドルをも割り込み、およそ13年ぶりの安値に落ち込んだ。

それでも、石油市場は供給不足に陥る

 著書『石油の世紀』で知られるダニエル・ヤーギン氏は、当時、原油価格急落を巡って、①50%もの下落にもかかわらず景気刺激効果が生じなかった、②地政学リスクが高まっているにもかかわらず、原油価格の高騰につながらなかったことを「2つの謎」と指摘した。ヤーギン氏は「原油市場が構造的な供給過剰に陥った」ことが根底にあると見ているようであった。

 果たして、そうだろうか。確かに、足元のフロー(生産量)の動きを見たとき、世界の石油市場はシェールオイルの増産により、構造的な供給過剰にある。しかし、2020年以降のストック(埋蔵量)の長期的な動向を見たとき、市場は埋蔵量不足や供給不足といった事態に陥る可能性が高い――。というのが、筆者ら石油経済研究会の分析である。

コメント3件コメント/レビュー

石器時代が終わったのは石が無くなったからではない。石に代わる青銅や鉄の加工技術が発達したからである。
石油依存から脱却するのも同じで石油が無くなる事より石油を必要としない技術の完成が先になるはず。
石油メジャーはそれを一番恐れている。
ま、石油依存からの脱却はあと20年はかかると思いますが、、。(2017/08/30 16:40)

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いただいたコメント

石器時代が終わったのは石が無くなったからではない。石に代わる青銅や鉄の加工技術が発達したからである。
石油依存から脱却するのも同じで石油が無くなる事より石油を必要としない技術の完成が先になるはず。
石油メジャーはそれを一番恐れている。
ま、石油依存からの脱却はあと20年はかかると思いますが、、。(2017/08/30 16:40)

随分と強引で、結論ありきのシナリオですね。
いちいち突っ込むのもなんだが、

「2017年頃まで経済は停滞」って、停滞してるんですか? どっちかって言うと景気は良い方だと思うのだが。
「2020年以降、石油需給ひっ迫と埋蔵量減少が顕在化」って、何を根拠に?
「原油価格は1バレル90~100ドル台に急騰し、世界経済は停滞する。」
原油高の時代、経済停滞したんでしたっけ? してないでしょ。
おまけに、その値段になったら油田開発投資出るでしょ。

なんだかなぁ、べつに脱石油に反対はしないが、論理がね。(2017/08/30 11:53)

過去何度も言われた石油危機はすべて外れました。曰く石油は無くなる(埋蔵量が減っている)・・・ 
 石油は需給で決まる商品です。価格が高くなれば新規開発(油田、シェール、タールサンド・・・)が増えます。石油の供給は価格次第です。
 埋蔵量の不思議。 今から60年前、石油はあと25年とか言っていましたね。(新規にいくらでも油田が発見されます) また。廃油田は残り50%の石油が地中に残っています。取り出すのに費用が掛かるので放置します。費用がまかなえれば取り出すでしょう。
 LNGが・・・ LNGは運搬用に液化設備に費用がかかるので定められた地域ができるのです。 
一般の油田では、余りもので空中で燃やしています。もちろんパイプラインや液化設備を誰かがまかなえば、商品になりますね。
 石油がなくなる、大変だ、対処しなければ・・・よほど儲かる話なのでしょうね。
オオカミ少年とは言いませんが、市場取引の需給バランスはよくできていますよ。(2017/08/30 10:24)

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