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本当に必要?インフルエンザの登校許可証明書

  • 佐原 加奈子=日経ドラッグインフォメーション

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2016年3月5日(土)

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 今シーズンのインフルエンザ患者数は、この5年で2番目に多かったようだ。我が家では、本格的な流行を迎える前の1月下旬に、小学校1年生の息子がインフルエンザにかかった。

 発熱に気付いたのは金曜夜で、土曜は自宅で安静にしていたが、日曜朝になっても38℃台の熱があったため休日診療所を受診。そこでインフルエンザの迅速検査を受けたところ、「ハイ、出ました!インフルエンザBです!」と告げられた、というのが経過だ。

 月曜の朝、起きたときには息子は平熱で、「インフルエンザの診断さえなければ……」という思いが一瞬よぎったが、休ませなければならない。こうして3日間学校を休み、ようやく明日から学校に行けるね、と話していた水曜夜、ある問題が発覚した。医師のサインのある登校許可証明書がないと学校に行けないのだ。

 翌日の木曜はかかりつけの小児科の休診日。たとえ診察日だったとしても、ただでさえ混んでいる小児科に、証明書のサインをもらうために受診するのは申し訳ない気持ちになる。それに今の時期、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎や流行性耳下腺炎なども流行しており、待合室でもらってしまうのも怖い。

 結局、息子が一度も受診したことのない、近所の内科クリニックに朝一番で連れて行った。初回質問票にこれまでの経過を書き、学校指定の登校許可証明書の用紙と一緒に受付に出したところ、しばらくして看護師さんにこう聞かれた。

 「休日診療所で何かメモとか、もらわなかった?」。メモらしきものをもらった気もするが、持って来ていないと答えると、「それがないと、インフルエンザだったことが分からないのよ。もう治っちゃってるし」。

 もう治っちゃってるし――。そのとき、心の底から「登校許可証明書って、ホント意味ない!」と感じた。本当に発症後5日を経過したのか、解熱後2日を経過したのかは、入院でもしていない限り、証明することは難しい。ましてや最初に受診した医療機関でない限り、インフルエンザであったことは証明できない。そもそも、インフルエンザで発熱しても医療機関を受診して診断を受けなければ出席停止にならないわけで、結局のところ全ては保護者の“良心”に委ねられている。

コメント19件コメント/レビュー

我が家も今年はインフルエンザが蔓延しました。小学校は証明書が必要無かったのですが、保育園では必要でした。インフルエンザ後初登園した日のお迎え時に言われたので、すでに登園してるのにわざわざ医者へ行って書類を書いてもらいました。全く意味が無いと思いました。書類を書いてもらうなら、インフルエンザと診断された時に「○日以降から登校可能」などと書いてもらえると分かりやすいし、何度も行かずに済むのに。それから、うちの子は土曜日に微熱を出したので日曜に休日診療へ行って検査をしたら陰性で、月曜に登校させたら午後からまた発熱。再度検査したら分からないくらい薄い陽性でした。すぐに結果の出ない検査なんて意味が無い。月曜に他の子にうつしていたかもと考えると申し訳なくて・・・インフルエンザではなかったと油断したら下の子にも自分にも遷ってしまって大変だった。(2016/03/09 11:23)

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いただいたコメント

我が家も今年はインフルエンザが蔓延しました。小学校は証明書が必要無かったのですが、保育園では必要でした。インフルエンザ後初登園した日のお迎え時に言われたので、すでに登園してるのにわざわざ医者へ行って書類を書いてもらいました。全く意味が無いと思いました。書類を書いてもらうなら、インフルエンザと診断された時に「○日以降から登校可能」などと書いてもらえると分かりやすいし、何度も行かずに済むのに。それから、うちの子は土曜日に微熱を出したので日曜に休日診療へ行って検査をしたら陰性で、月曜に登校させたら午後からまた発熱。再度検査したら分からないくらい薄い陽性でした。すぐに結果の出ない検査なんて意味が無い。月曜に他の子にうつしていたかもと考えると申し訳なくて・・・インフルエンザではなかったと油断したら下の子にも自分にも遷ってしまって大変だった。(2016/03/09 11:23)

ここにも様々な声がありますが、インフルエンザ(可能なら学校伝染病全体全体)についての周知広報がもっと行われるべきということでしょうね。
インフルエンザは「熱が下がっても感染力が残っていること」は「一般常識」といえるレベルまで広めなければいけないでしょう。

「医師の証明がないと、不心得な親の判断で感染者を増やすことになる」というのは一理ありそうに見えるが、給食費ですら払わない親がいるのだから不心得者は完全にはなくならない。そこにつきあわされて善良な市民がいらぬ出費や手数をとられるのはいかがなものか。(しかもそれは学校側の責任回避にしか使われないとおもわれる)
細かいことを言えば、本欄にも声がありますが、受診を望まない親の場合どう対応するのか・・・これも問題になる。

簡単な問題ではないが、広く議論することが大切でしょう。(2016/03/08 16:31)

たいへん素晴らしい記事だ。非常に多くの示唆を与えてくれる。それゆえに批判や反論も出ると思う。それらの優れた批判も含めてよい記事だ。私が受けた示唆の第一は「思い」と「しくみ」のギャップの問題。この問題を当事者として素直に描写していると思う。インフルエンザの解熱後の感染力の問題を筆者が知らないはずはない。しかし,そこには違う「思い」があった。「しくみ」は診断から治療,寛解・完治まで一貫した医療を想定しているだろう。この「思い」と「しくみ」の齟齬を埋めるものはないのかと考えた。IoTなどと言っているが本当にこの国に必要な技術はこの辺にあるのではないだろうか。
 あと一つは「個人」と「社会」の関わりの齟齬の大きさ。子育てがたいへん,子供の病気,などなどは「個人」
の問題で時に「わがまま」と言われたりする。だが,「わがまま」を抑えて,「やっぱりこどもは育てられない」となって「子供は作れない」になれば,やがて「社会の問題」になる。社会は「子供を産め,子供を育てろ」とは言えないことになっている。きわめて根が深い。素晴らしい記事だ。(2016/03/08 11:30)

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