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BIGなおとり「宝くじはランダム」は本当か?

ビッグバンより稀な現象が起きても「偶然」と言い切る運営者

2017年3月6日(月)

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世の中には「おとり商法」が蔓延している・・・(写真:yuoak/Getty Images)

 圧倒的な情報の非対称性を利用した「おとり商法」が世の中に蔓延している。特集の第1弾として、ネット上の一部で最近話題になっているサッカーくじ「BIG」を取り上げる。

 2月15日、ツイッターにある画像がアップされ、大きな波紋を呼んだ。つぶやきの主は2月12日、ネット上で5口分のBIGを購入。翌13日、新たに10口分を購入したところ、この10口分のうち最初の5口分が、前日に購入した5口分と完全に一致したのだ。

ツイッターにアップされた画像の一部。2月12日に購入した5口分と翌13日に購入した10口分のうち最初の5口が完全に一致していた(赤枠で示した)

 BIGの当選確率は約480万分の1。それに対し、別々に購入した5口分が完全に一致する確率は約25「溝」分の1だ。「溝(こう)」とは兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)、杼(じょ)、穣(じょう)の次の単位で、10の32乗を示す単位。25の後ろに0が32個並ぶ天文学的な確率と言える。読みにくいのを承知の上で表示すると、「2,500,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000分の1」となる。

 ちなみに宇宙誕生の初期プロセスであるビッグバンが起こる確率は、0が24個並ぶ約1杼分の1と言われており、理論上、宇宙誕生よりも稀な現象が我が国ニッポンで起きたことになる。

 サッカーくじについて知らない人も多いので、概要を説明しよう。

 Jリーグを中心としたサッカーの試合結果に基づいて当選番号が決まるサッカーくじが「BIG」だ。1口300円で、1等の当選金は通常3億円。当選者がいない場合、次回以降に繰り越されるキャリーオーバーを含めれば、最高賞金は6億円に上る。週末に行われるサッカーの試合に合わせ、原則として1週間に1度開催されている。2006年9月から販売が開始された。

コメント19件コメント/レビュー

この話題になると「運営者が当選しにくい(しやすい)組み合わせを意図的に割り当てている不正の証拠だ!」とコメントで息巻く人が必ず出てきますが、「5口分70個の同じ組み合わせが同じ人に2回連続で割り当てられること」と「その人が当選しにくい組み合わせを割り当てられているかどうか」に直接の関係は無いですよね。
ある人に当選しにくい組み合わせを意図的に割り当てるということは「期待値が低い勝敗結果を多めに割り当てる」ということですから、一般的に見て発生確率が低いと予想される「引き分け(0)」や「アウェーの勝ち(2)」を1/3より多めに割り当てるか、或いはもっと徹底的にやるなら過去の同カードの試合結果を見て「負け越している方のチームの勝ち」を割り当てるなどの策を取らないといけません。ところが冒頭の組み合わせを見ると0がやや多めとはいえ0~2の分布はほぼ1/3ですし、対戦カードが違う2回分の数字の並びが一致しているのですから、負け越している方を多めに割り当てられている筈もありません。

例え運営者が不正を企んでいたとしても、その実行手段が「同じ人に2回連続で同じ組み合わせが割り当てられやすいアルゴリズムの採用」になる理由がありません。これは不正の証拠などではなく、単にシステムの仕様or実装の拙さがこういう形で露見してしまっただけだと思います。
これはこれで大きな問題ですし、こんな拙い実装のシステムでは他の見えないところに公平性に影響のある不具合が潜んでいるんじゃないかという疑念はありますが…(2017/03/06 17:34)

「おとり天国ニッポン」のバックナンバー

  • おとり天国ニッポン

    2017年3月6日

    BIGなおとり「宝くじはランダム」は本当か?

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「BIGなおとり「宝くじはランダム」は本当か?」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この話題になると「運営者が当選しにくい(しやすい)組み合わせを意図的に割り当てている不正の証拠だ!」とコメントで息巻く人が必ず出てきますが、「5口分70個の同じ組み合わせが同じ人に2回連続で割り当てられること」と「その人が当選しにくい組み合わせを割り当てられているかどうか」に直接の関係は無いですよね。
ある人に当選しにくい組み合わせを意図的に割り当てるということは「期待値が低い勝敗結果を多めに割り当てる」ということですから、一般的に見て発生確率が低いと予想される「引き分け(0)」や「アウェーの勝ち(2)」を1/3より多めに割り当てるか、或いはもっと徹底的にやるなら過去の同カードの試合結果を見て「負け越している方のチームの勝ち」を割り当てるなどの策を取らないといけません。ところが冒頭の組み合わせを見ると0がやや多めとはいえ0~2の分布はほぼ1/3ですし、対戦カードが違う2回分の数字の並びが一致しているのですから、負け越している方を多めに割り当てられている筈もありません。

例え運営者が不正を企んでいたとしても、その実行手段が「同じ人に2回連続で同じ組み合わせが割り当てられやすいアルゴリズムの採用」になる理由がありません。これは不正の証拠などではなく、単にシステムの仕様or実装の拙さがこういう形で露見してしまっただけだと思います。
これはこれで大きな問題ですし、こんな拙い実装のシステムでは他の見えないところに公平性に影響のある不具合が潜んでいるんじゃないかという疑念はありますが…(2017/03/06 17:34)

何かテレビや映画の時代劇のサイコロ博打のシーンを見ているような感じですね。サイコロの目の出る確率をいくら論じても、結局、ツボを振る姉御がイカサマしているかどうか分からない、宝くじも博打と同じようなものです。胴元たるお上の取り分を考えれば宝くじだって所詮は損して当たり前、今さら文句を言ってもなあ、という気がします。(2017/03/06 16:58)

これは筋が通っていて事実を読みやすく報道された、いい記事だと思います。

私も他の多くの方と同意見です。
引用させていただきます:

「番号選択のアルゴリズム、あるいはプログラム自体を公開したところで、セキュリティー上の問題はゼロだと思われます。」

アルゴリズムが公平なものでない作為的なものであった場合、何らかの刑事/民事・損害賠償?慰謝料?の対象となりえる性質のものなのでしょうか。
仮にそうだとしますと、それらの時効は何年程度なのでしょうか。(2017/03/06 15:45)

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