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杉田かおるさんと語り合う「母さん」の介護

(前編)「介護で初めて、“社会”の枠に入れた気がします」

2017年9月25日(月)

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 「3年B組金八先生」や「池中玄太80キロ」など、テレビドラマの天才子役として、「鳥の歌」の歌手として、そしてワイドショーやバラエティのタレントとして活躍してきた杉田かおるさん。彼女は現在、昭和9年生まれのお母様の介護をしている。4年前の夏に、以前患った肺気腫が発症して重症化。集中治療室に入り無事退院したが、体力を極端に失い、生活のほとんど全てに介助が必要になったのだ。

 奇しくも、この連載の著者、松浦晋也さんのお母様と同い年だ。同年代の働く女性が、母の介護にどう立ち向かってきたのかを伺った。(構成:連載担当編集Y)

よく似ているけれど、正反対

杉田 かおる(すぎた・かおる)
1972年7歳の時TVドラマ「パパと呼ばないで」子役デビュー。社会現象になったTVドラマ「3年B組 金八先生」に出演しその後「池中玄太 80キロ」など多数の作品に出演。ドラマの挿入歌「鳥の詩」はヒット。近年ではバラエティーにも多数出演。東映映画「青春の門」織江役でスクリーンデビュー。松竹映画「口笛を吹く寅次郎32作」、松竹映画「浪人街」など。近年では「また必ず会おうと誰もが言った」などに出演。小学館文庫『すれっからし』を皮切りに、『杉田』(小学館)、『この私が変われた理由』(アスコム出版)など著作多数。オーガニックダイエットの実践を機にオーガニックに目覚め、ローフード、マクロビオティック、有機農業や自然農を学びシードマイスターを取得。財団法人結核予防会の大使、北海道平取町トマト大使を歴任。佐賀県武雄市の食育アドバイザーを務め、2016年観光大使に任命される。(撮影:大槻純一)

 杉田さんと松浦さんは、お年が近いですね。

杉田かおるさん(以下杉田):そうなんです。同世代ですね。

 しかもお母さんもお年が近いという。

杉田:そう、母は昭和9年生まれなので松浦さんのお母様と同い年です。松浦さんは、お父さんが満州から引き揚げてきたんですよね。

松浦:はい、父は引揚者ですね。

杉田:うちは、母が満州からなんですよ。

 よく似ているけれど、逆なんですね。

杉田:『母さん、ごめん。』を読ませていただいて、とても似ているけれど、逆のところもあるのが面白いな、そうか、こういうこともあるのか、と感じるところが多くって。

 まず、介護者が男性と女性、ということですね。そして、松浦さんの場合は、お母さんの認知症から始まって介護に進んだわけですが、私の場合は、母が最初に病気で倒れてから、1級障害になった。

松浦:医療から介護になったケースなのですね。

杉田:はい。身体が動かなくなって介護になっていったんです。

松浦:想像するしかありませんが、それは、ご本人は辛そうですね。

『母さん、ごめん。』3刷、重版出来です。
皆様の応援のおかげです!

 ご愛読いただいた「介護生活敗戦記」が『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』が単行本になりました。この本を校了してから私自身が田舎に帰省して、さっそく活用した次第を、こちらの番外編でもご紹介しました。

 が、やはり本で一気読みすると、頭への入り方が違います。お手にとって改めてご覧下さい。夕暮れの鉄橋を渡る電車が目印です。よろしくお願い申し上げます。(担当編集Y)

---読者の皆様からのコメント(その10)---

今回は「「イヤ、行かない」母即答、施設通所初日の戦い」の回にいただいたコメントからご紹介します(短く編集させていただいた箇所がございます)。

●私も要介護1の認知症の母を介護していますが、毎回、深い共感というか、よくぞ書いてくれた、の思いがあふれます。
些細な、しかし凄まじい分量の未完了に囲まれて、心の芯の部分がだんだんと萎えていく、この感覚に焦点を当てた文章は、ありそうであまりない。
これからもご自身の思いや経験を発信し続けて下さい。特効薬も解決策もない事は分かっているので、それは求めてはおりません。

●介護に携わる職業の方々が、明るく元気にしているためには、その方々自身の生活が担保されている必要があると考えます。
つまりは全体的な賃上げや、業務外の私的な時間を増やせるような交代要員=人員の増加が重要になってきます。
それが簡単に行かないから現状のようになっているのだと思いますが、松浦さんの介護連載を見るにつけても、今後いっそう注力しなければならない分野だと感じます。
松浦さんのように介護ストレスから幻覚を見るほど追い詰められてしまったり、また介護が必要になることで自身がストレスを感じてしまったりする人が、なるべく減らせればいいのですが…。

●今回は比較的前向きで読みやすい内容でした。そして、人間にとって色気は本能であり、認知機能低下でもしっかり機能するのだなと、これは色々と応用できる気がしました

●親子や兄弟だと血みどろの泥沼になることでも、他人がかかわるとあっさり解決することが多いように思えます。これは、介護のことばかりでなく、色々な仕事でも付き合いでもそうだと思います。人間関係というものには、適度な緊張感が必要なのだと思います。

●義父が同じ状況でした。初めデイケアに行くのを拒否していましたが、ケアマネさんと介護士さんが説明に来られて、「お試し」に行くことを承諾。女性のケアマネさんと若い女性の介護士さんの優しい対応で即決だったようです。義父は耳が遠いのと神経痛と痛風で歩行が不自由で家から出ず、義母にあれこれ言うのでそのころはほとんど相手にされないでいました。介護士さんの皆さんによくかまってもらい、通われているなかに将棋好き方もおられて、今では週3回ウキウキで行ってます。

●わかる。ものすごくわかります。特に「へなへなとヒザが崩れ」たところは同じ体験をした人がいるんだと思ってなんだか嬉しかったです。デイサービスは送り出しと帰宅時のお迎えが壮絶にたいへんで、これなら通わせない方がラクだと思うこともあります。みんな同じなのだなぁと深く共感いたしました。経験のない人にはこの微妙なズレをわかってもらえず辛いところです。

(連載へのコメントから引用させていただきました。本当にありがとうございます)

コメント6件コメント/レビュー

今回の対談を読むまで、自分も杉田さんの家庭をワイドショー的な観点で誤解していた様です。
個々の家庭で色々な事情や言い分がある筈なのに、テレビは面白い部分だけ拾うのですね。
今回の対談後も連載企画としては、まだまだ色々と続きそうですね。
読者的には嬉しいですけど、複雑な気分です…(2017/09/25 12:17)

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「杉田かおるさんと語り合う「母さん」の介護」の著者

松浦 晋也

松浦 晋也(まつうら・しんや)

ノンフィクション作家

科学技術ジャーナリスト。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

今回の対談を読むまで、自分も杉田さんの家庭をワイドショー的な観点で誤解していた様です。
個々の家庭で色々な事情や言い分がある筈なのに、テレビは面白い部分だけ拾うのですね。
今回の対談後も連載企画としては、まだまだ色々と続きそうですね。
読者的には嬉しいですけど、複雑な気分です…(2017/09/25 12:17)

介護って本当に大変なんだと思います。家は、母親に介護施設に入ってもらっており、週1回日曜日に訪問するようにしています。あの聡明だった母親がこんなになってしまうのかと本当にかなしくなります。週一回だけだから、続けられている思っています。
家で介護をする人のご苦労は想像を越えるところにあります。私の知り合いで2年間、実母の介護をした人が、あんなに好きだった母親を2年後には大嫌いになっていたと聞いたことがあります。痴呆になると人間が変わるので、本当に大変だと思います。

杉田さんも頑ばったと思います。(2017/09/25 10:56)

すごく参考になりました。(2017/09/25 10:28)

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