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杉田かおる「朝の挨拶は『生きてる?』です」

(後編)これから死んでいくことを、自覚して生きよう

2017年9月26日(火)

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 女優、タレントとして活躍してこられた杉田かおるさんと、本連載の著者、松浦晋也さん。同世代のおふたりは、お母さんが同い年。どちらも働きながら、お母さんの介護をしてきました。

(前回から読む

医療と介護の狭間にはまる

杉田 かおる(すぎた・かおる)
1972年7歳の時TVドラマ「パパと呼ばないで」子役デビュー。社会現象になったTVドラマ「3年B組 金八先生」に出演しその後「池中玄太 80キロ」など多数の作品に出演。ドラマの挿入歌「鳥の詩」はヒット。近年ではバラエティーにも多数出演。東映映画「青春の門」織江役でスクリーンデビュー。松竹映画「口笛を吹く寅次郎(「男はつらいよ」シリーズ第32作)」、松竹映画「浪人街」など。近年では「また必ず会おうと誰もが言った」などに出演。小学館文庫『すれっからし』を皮切りに、『杉田』(小学館)、『この私が変われた理由』(アスコム出版)など著作多数。オーガニックダイエットの実践を機にオーガニックに目覚め、ローフード、マクロビオティック、有機農業や自然農を学びシードマイスターを取得。財団法人結核予防会の大使、北海道平取町トマト大使を歴任。佐賀県武雄市の食育アドバイザーを務め、2016年観光大使に任命される。(撮影:大槻純一)

杉田:今、本当にケアマネさんと毎月打ち合わせさせていただいたりしているんですけど、ケアマネさん、ヘルパーさん、本当に親切にやってくださいますよね。

松浦:もちろん相性での当たりはずれはあると思うんですけど、プロですよね。そういえば、「医療と介護の分断」について、ご経験があるようにいわれていましたが(前編参照)、あれは。

杉田:そのお話をしてもいいですか。去年の春に法律が改正されまして、介護者が同居している場合に、ヘルパーさんができることがものすごく限られてしまったんです。基本、台所のこと、お食事の用意、そういうことができないということになったんですね。

 私は母と同居しているので、台所は私がやらなきゃいけないということになってしまった。一方、母は1級障害者で、体力がなくなるし、どんどんお薬が効かなくなってくる。もう、洗い物とかをしても肺がすごく苦しくなってしまうので、お医者様の方から「呼吸がひどくなるので重い物は持たないように、あと、24時間看護が必要なので、対応しない施設には入らないでください」ということで。

松浦:それだと、自宅介護するしかないわけですか。

杉田:ええ。在宅で酸素吸入をしているということで、普通の介護施設では難しいのですが、完全にドクターストップがかかってしまった。介護施設には入れない、病院に入ろうとしても、緊急を要する患者か、がんの末期とかじゃないと入れない。自宅介護するにも、ヘルパーさんはまた法律的に医療器具を触れないじゃないですか。

松浦:そうですね。そうなると…

書店の皆様からも大きな反響をいただいております。
ぜひ、店頭でご覧下さい!

 ご愛読いただいた「介護生活敗戦記」が『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』が単行本になりました。この本を校了してから私自身が田舎に帰省して、さっそく活用した次第を、こちらの番外編でもご紹介しました。

 が、やはり本で一気読みすると、頭への入り方が違います。お手にとって改めてご覧下さい。夕暮れの鉄橋を渡る電車が目印です。よろしくお願い申し上げます。(担当編集Y)

---------読者の皆様からのコメント(その11)---------

今回は「「あなたは、自分の母親の下着を知っているか?」「『肩が痛い』母の言葉を疑ったばっかりに」の回にいただいたコメントからご紹介します(短く編集させていただいた箇所がございます)。

●色々と試行錯誤されているご様子、私自身の認知症の母介護開始当初を思い出し、何やら感動してしまいます。私もプロの方の支援をたくさんにいただきました。地域包括支援センターの職員さん、ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、訪問看護師さん、デイケアの介護士さん、特養のスタッフのみなさん、さらには成年後見人の司法書士の先生・・・みなさんそれぞれに役割があり、結果として、家族がそのようなプロのみなさんとどう上手にお付き合いさせていただくかが、介護ではポイントなのかなと思っています。でも、一番は、お母様のお気持ちですよね。

●今回のテーマは非常に目の付け処がいい。介護は何も親子間だけでなく夫婦でも生じる可能性が大で、その時に介護する側に立たされた男が女性側の事情に如何に疎いかを浮き彫りにしています。それは、日常の生活において男が家事を妻に任せっきりにしているからでしょう。夫婦間では夫が看取られる側とは限らない。親の介護を通じてその覚悟と準備が必要です。

●これから、高齢者の住まい選びのお手伝いをはじめる私にとって、とてもリアルなレポートで、同居する母の事を考えると、とても考えさせられました。ありがとうございます。

●まず第一に、これから介護される方々に読んでいただき、おむつをつけるなどの覚悟を決めていただきたいですね。正直、つらく悲しいことだと思いますし、「そんな屈辱を受ける前に死ぬ」と力強く言われる方もいらっしゃると思いますが、大丈夫なうちから少しずつ考え方を受け入れていってもらうのが誰のためにも良いでしょう。

●シリーズすべて拝読しております。
包み隠さず教えていただけることで、自分と親の今後を考えるためのきっかけになっています。本当にありがとうございます。
今回の記事を読んで、いつも以上に恐怖を感じました。離れて暮らす実家の両親も二階が自室となっています。これを読んで、早めに相互の納得のもと、一階に部屋を移動することを提案してみます

●涙が出てきた。
これは書くのも辛いと思う反面、
長いお別れをしているんだなと思う。
今後も読み続けます。

(連載にいただいたコメントから引用させていただきました。本当に、ありがとうございます)

コメント5

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「杉田かおる「朝の挨拶は『生きてる?』です」」の著者

松浦 晋也

松浦 晋也(まつうら・しんや)

ノンフィクション作家

科学技術ジャーナリスト。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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