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リオ五輪後にジカ熱は拡散する? 予防法は?

医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

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2016年7月5日(火)

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 食、医療など健康にまつわる情報は日々更新され、あふれています。本稿では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説します。

 リオデジャネイロ五輪を前に、米国ではジカ熱に対する不安が広がっています。そんな中、世界保健機関(WHO)が発表した声明に、賛否両論が沸き起こっています。
 今回は米国でのジカ熱や蚊が媒介する感染症対策について、解説します。

WHOは「五輪後にジカ熱拡大の可能性は非常に低い」と発表

 蚊を媒介とするジカウイルス感染症(ジカ熱)が、中南米を中心に急速に拡大。2016年8月のリオデジャネイロ五輪が近づくにつれ、米国ではジカ熱の拡散に対する不安が高まっています。米疾病管理予防センター(CDC)の報告では、現在、米国内での発症例はありませんが、流行地域への旅行で、755人(2015年1月1日~2016年6月15日)の米国人が、ジカ熱に感染しました。また、厚生労働省によると、米国と同じように日本では国内での発症はありませんが、今回の流行地域への旅行で7例のジカ熱感染者が報告されています。

■参考文献
Centers for Disease Control and Prevention(CDC)「Zika virus disease in the United States, 2015-2016
厚生労働省「ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて

 そんな中、世界保健機関(WHO)が6月14日、「リオ五輪開催後に、ジカ熱が拡大する可能性は非常に低い」という声明を発表しました。ただし、ジカ熱は小頭症の原因となるため、WHOは妊婦の渡航は控えるよう呼びかけています。

WHOの声明に対して、専門家が活発に議論

 ではジカ熱によるリスクはどうでしょう?

 CDCとハーバード大学の研究者らは米国の医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で、妊娠初期にジカ熱に感染したことが原因で小頭症の赤ちゃんが生まれるリスクは、妊娠初期の感染で1~13%だと報告。

 また、仏パスツール研究所の研究者らはジカ熱が成人のギラン・バレー症候群(筋肉を動かす運動神経の障害により急性の運動まひを起こし、手足に力が入らなくなる病気)の原因となるという研究報告を、英国の医学雑誌「ランセット」で発表しています。ただし、ジカ熱によるギラン・バレー症の発症は、推定1000人に0.24人で、可能性は低いと考えられています。

 こうしたリスクがあることから、WHOの声明に対しては専門家が、ニューヨークタイムズ紙などで、賛否の議論を活発に繰り広げています。

 ただし、WHOは無策でも感染拡大の可能性は低い、といっているわけではありません。それぞれの国が旅行者の身を守るために、「ジカ熱感染のリスク、個人的な予防手段、感染の疑いがある場合にするべきこと」を十分に知らせるべきだと指摘しています。しかもそれぞれの国が「WHOの指針に基づいて、ジカ熱に感染した帰国者を管理するためのプロトコール(手順)を確立すべき」としています。

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