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“走るロボット”ついに降臨、テスラ・モデルX

禁断の自動ドアには魔力がひそむ?

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2016年10月8日(土)

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 テスラモーターズジャパンが2016年9月12日に初公開した初のSUV 「Model X(モデルX)」。市販車としては日本で初めての電気自動車SUVとなるが、自動開閉するドアやボンネットなど、ベンチャーならではの仕掛けが盛りだくさんな点も注目される。はたしてその実用性は? リスクはないのか? 試乗のインプレッションは?

【コンセプト】ありそうでなかったこの快感!

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 ひさびさシビれましたわ。まさに気分はロバート・ダウニー・Jr.かマイケル・J・フォックス! そう、『アイアンマン』であり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』であり『トランスフォーマー』のようなハリウッド映画に出てくる、ロボットに遭遇したような感覚ですよ。そう、EVベンチャー、テスラモーターズの新型SUV「モデルX」のお話。

 ベースは既存のEVセダン「モデルS」で、単なる“ガワ違い”かと思ったらかなり違います。売りは上下方向に動く独特のリアの「ファルコンウィングドア」と思いきや、まず衝撃的なのは運転席のドア開閉。キーを持ち近づくなり勝手にカチャ! ときに数十センチ開くし、壁が近いと少しだけ開く。よく考えればなんてことない技術です。ドアに数個のセンサーを内蔵しているそうで、日本メーカーはもちろん、その気になれば理工系の大学生でも作れそうだし、動きは少々NHK Eテレの番組『ピタゴラスイッチ』っぽい(笑)。

 でもソイツを現実に市販化したメーカーは他にないわけで、まさにコロンブスの卵。やられると「ほぅー面白い」と思います。実際雨の日、両手がふさがってるときは間違いなくラクだし、そのうえモデルXの自動ドアには続きがあります。

 運転席に座り、荷物を置き、ブレーキを踏むとななんと運転席がオートクローズ! 加えてセンターモニターでのタッチ操作で助手席ドア、左右リアのファルコンウィングドア、テールゲートやボンネットまで自動開閉できます。いやいや、ボンネットだけは自動クローズは無理だけどね。

 いずれにせよこの衝撃はデカい。クルマというより一種のデカいロボットを操作しているような気分になれるんですな。

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コロンブスのタマゴ的技術な便利さ

 それからモデルSもそうでしたが、イグニッションスイッチがなく、キーを持ち、車内に座って、シフトをドライブに入れてアクセルを踏めば出発。普通のクルマに比べ完全にワンアクション省いてあって、モデルXはこの自動ドアで、その省き具合がさらに高まります。

 ドアが勝手に開いたら運転席に座り、シートベルトを締めたら、ブレーキを踏んでシフトをDに入れ、アクセルを踏み込むと、もうオマエは発進している! みたいな。このアクションの少なさが、横着な小沢にはなんともうれしい。なんで今までなかったんだろうって思います。間違いなく高級車でやったらウケるし、実際ロールスはドアを開けた任意の位置で自在に固定する技術を既に導入済み。さらにこの手の自動ドアを取り入れたら間違いなくウケるはず。一体なんでテスラに先行を許しちゃったんでしょ?

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このリスクは日本メーカーには取れない!

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 おそらくその理由はこうです。他社が導入してないのはリスク、とにかく事故が起きるリスクがあるからでしょう。一番簡単に想像付くのは、自動開閉したドアに歩行者や自転車がぶつかる可能性で、ドライバー側のドア開閉は大丈夫そうですが、ドライバーが室内からタッチ操作で助手席側を開けたとき、そこに自転車が走ってたらどうなっちゃうんでしょう? もちろんドライバーが危険性を判断すべきだし、多少はセンサーも働くのかもしれないけど、結構なスピードで近づいてくる自転車もいます。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長