飲み忘れを防げ!軽い認知障害にIoT薬箱

エーザイが服薬支援機器を発売、見守り機能付き

エーザイが2017年1月に発売した服薬支援機器「eお薬さん」。幅402mm、奥行き177mm、高さ320mm。薬局や施設のみの扱いで価格は8万5000円(税抜き)

 「おばあちゃん、お薬、飲んだ~?」

 そんな孫の声で服薬時間を知らせてくれるIoT(モノのインターネット)機器をエーザイが発売した。その名も「eお薬さん」。「あさ」「ひる」「よる」「ねる前」と1日4回までなら服薬時間をタイマーで設定できる。軽度認知障害(MCI、Mild Cognitive Impairment)の人などの使用に向く。

 MCIは、日常生活に支障はないものの、記憶、決定、理由付けなどの認知機能のうちどれか一つに問題が生じている段階を指す。MCIの人にとって「飲み忘れ」や「過量服薬」は深刻な問題だ。飲み忘れならまだしも、過量服薬となるとリスクがある。

「過量服薬が心配で薬を処方できない」と医師

 エーザイは他社に先駆けて1999年から、MCIや認知症の患者向け抗認知症薬を発売してきた。「在宅医療に同行した時、医師が『独居の患者さんには過量服薬が心配で薬を処方するのを止めた』と言っているのを聞いた。せっかく薬があっても、飲んでもらえないのでは意味がない。ショックだった」。同社認知症ソリューション本部の辻本道彦氏は、eお薬さんを開発したきっかけをこう説明する。

 eお薬さんは、ただ服薬時間と飲むべき薬を知らせてくれるだけではない。服薬したかどうかの情報をリアルタイムで医療関係者や家族に送信する仕組みも備えている。

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著者プロフィール

池松 由香

池松 由香

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

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いただいたコメントコメント1件

エーザイ、やっちゃいましたね。アリセプトはMCI適応外だからMCIの段階で投与したら法的にアウト。薬剤師の方もMCI段階での投与は慎重な方が多いので、わざわざこんな無駄に高い機器売ろうとは思わんでしょ。
薬全般を管理できるするものにしておけばいいものの、なんでこんなグレーな仕様で売るのか。(2017/03/16 10:35)

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