• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国人のチェンさんは月35万円もネットで買う

中国の「越境EC」で “爆売り”のチャンス到来か

2016年3月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2016年に100兆円を超えると言われる中国のEC(電子商取引)市場。中国の小売り売上高に占める割合は約2割と、日本や米国の約8%(調査会社eMarketer調べ)を大きく上回る。EC市場の拡大は、百貨店やスーパーマーケットなど、既存の小売りの脅威になるだけでなく、消費者の生活や中国進出を目指すメーカーの戦略にまで影響を与え始めた。その詳細は日経ビジネス3月21日号の特集「中国にはネットで売れ」でご覧いただくとして、日経ビジネスオンラインの連載第1回では、ここ数年、中国のEC市場の拡大を牽引している「越境EC」の現状をレポートする。


<越境ECとは>
 個人輸入を含む、国境を越えて商品が取引されるECのこと。中国では、政府がECを使った海外製商品の個人輸入を促進する枠組みを2013年から段階的に制度化。一般貿易と比べて税率が低い、個人輸入の際に課せられる「行郵税」が越境ECにも課せられる。

 越境ECサイトの運営会社が上海の自由貿易試験区などの「保税区」に倉庫を設置。そこに海外製商品を在庫し、ECサイトからの注文に応じて中国内の消費者に出荷する。海外から個別に消費者に直送する場合と比べて、保税区の倉庫への一括納入で輸送コストを抑えられる。中国国内の倉庫から出荷するため、配達時間も短縮できる。

 課税逃れの並行輸入業者を締め出したり、品質の悪い中国製品に対する消費者の不満をガス抜きしたりするために導入されたとも言われる。リスクは突然の税率変更。実際、2016年4月から一部の商品について税率が引き上げられると言われている。

 上海郊外の新興住宅街に、母親と2人で住む陳曦(チェン・シー)さん(34歳)は、楽天やアマゾンジャパンのサイトをチェックすることを日課にしている。と言っても、チェンさんは日本語を読めない。ランキングを見て、日本で何が流行しているのかを逐一チェックしているのだ。こうして得た情報を基に、EC(e-commerce:インターネット通販)を使って、日本で人気の商品を次々と購入していく。

越境ECサイトで購入した日本商品に囲まれるチェン・シーさん(写真:町川 秀人、以下同)

 その購入量は、凄まじい。2月下旬、ECで購入した商品を自宅で見せてもらった。ベッドに商品を広げ始めると、あっという間に日本の商品で溢れかえった。購入した商品は、化粧品からサプリメント、ラーメン、家電と多岐に渡る。

 しかも、一口に化粧品と言っても、資生堂やポーラ、ファンケルといった大手メーカーだけではなく、ハチミツを使用した「HACCI」など、日本でも一部の百貨店などでしか扱われていないブランドの商品まである。チェンさんは「日本の化粧品はアジア人の肌にぴったり。特に美白やシワ対策のための商品はダントツの品質ね」と話す。

 金融機関に勤めるチェンさんの月収は、3~4万元(約50万~70万円)。チェンは「ネット通販にいくら使っているかって?別に予算は決めてないけれど、少なくとも月2万元(36万円)は使っていると思う」と言う。

コメント0

「中国にはネットで売れ」のバックナンバー

一覧

「中国人のチェンさんは月35万円もネットで買う」の著者

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長