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JAL屋敷氏「声掛けと抜擢でチームを動かした」

女性役員への道 第2回

2018年3月30日(金)

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 日本における女性リーダーの育成は先進国のなかで大きく遅れをとっている。企業内でどのような経験を積んだ女性が、役員に就いているのか。どのような「一皮むける経験」がリーダーシップを育むことにつながったのか。キャリアの軌跡をつぶさに辿ることで、企業内での女性リーダー育成策を探る。
 第2回目は、日本航空執行役員・東京空港支店長で、JALスカイ社長の屋敷和子さん(60)。短大卒業後、地上サービス職として入社。地域限定勤務の一般職から役員への歩みは、一般職女性社員の処遇に悩む企業にとってもヒントになりそうだ。

屋敷 和子
1957年生まれ。1978年、大妻女子大学短期大学部卒、同年日本航空に地上サービス職として入社し、成田空港支店に配属される。1983年ロンドン空港支店で海外接遇要員を務める。1999年、42歳でJALスカイサービス管理職に、45歳で本社管理職となる。その後、神戸支店神戸空港所長、千歳空港支店長、成田空港支店長などを経て、2016年4月から執行役員東京空港支店長、JALスカイ社長。
屋敷和子さん キャリアチャート

部下に挨拶をしても返事が返ってこなかった…

 短大卒業後に地上サービス職として入社、その後千歳空港、成田空港の支店長という要職につき、2016年に執行役員東京空港支店長に就いた屋敷和子さん(60)。一般職女性の希望の星だという屋敷さんの最大の強みは、部下とのコミュニケーション能力である。

「おはようございます」
 部下に明るく声をかけても、なぜか返事が返ってこない。これが度重なるうちに「私は認められていないのかも」と、屋敷さんは感じ始めた。

 53歳にして総勢700人の千歳空港支店長に就き、同時にJALスカイ札幌社長に就任。翌年にはJALグランドサービス札幌社長に就いて、同社の部下に声をかけたときのことだ。屋敷さんは、冷静に分析した。「私にはハンディが2つある。一つは男性の多い会社で女性がトップに就いたこと。二つ目は貨物も荷物も手掛けた経験がなくグランドハンドリングについて明るくないこと。では、自分に何ができるか」

テーマ特集:「働く」を考える 労働力人口の減少、終身雇用文化の崩壊、多様な働き方の登場…。そんな時代の変化を味方に付け、むしろ「ヒト」という経営資源を戦略的に扱うことで競争優位を築く企業が現れ始めています。企業と個人にとって「働く」ということを改めて問い直していきます。

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「JAL屋敷氏「声掛けと抜擢でチームを動かした」」の著者

野村浩子

野村浩子(のむら・ひろこ)

ジャーナリスト・淑徳大学教授

日経ホーム出版社(現日経BP社)で「日経WOMAN」編集長、女性リーダー向け雑誌「日経EW」編集長などを歴任。日本経済新聞社・編集委員などを経て、2014年4月から、淑徳大学人文学部表現学科長・教授。財政制度等審議会委員など政府審議会委員も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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