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クボタの米とパナのサラダ、シンガポールで売る

海外で日本食普及に奮闘する意外な企業たち

2016年3月28日(月)

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 日本の農業界が世界の農林水産物と真正面から戦う新時代がもう間近に迫っている。日本を含むTPP(環太平洋経済連携協定)参加12カ国が2016年2月に協定に署名。4月から承認案などが国会審議入りし、2017年以降にも発効する見通しだからだ。

 そんな中、すでに海外で戦っている企業もある。農業界の海外進出の先兵として奮闘している企業は、決して日本で食品関連を主な事業としているわけではない。その姿はシンガポールにあった。
 例えば、農機具メーカーのクボタはシンガポールで「米屋」をやっている。

 「ひょっとしたら日本の店よりも美味しい米が手に入っているかもしれない」。シンガポールのビジネス街にある人気寿司店、三浦三崎港の渡邊将基ディレクターはこう話す。

 寿司には新鮮なネタとシャリが欠かせない。魚は日本から空輸しているが、シャリは現地で見つけられた。

 それが「クボタのお米」だ。クボタは日本の農家から米を輸出して、海外で販売しているのだ。「三浦三崎港」では週2回ほど使い切る分だけを届けてもらい鮮度を保っている。「お客様の多くは何度も訪日しているので、寿司のネタも驚くほど詳しい。新鮮な米が手に入るので自信を持って出せる」(渡邊ディレクター)。

 今でこそ日本産の米の評価は高いが、実は長らく海外から見た日本産米の評価が散々だった。日本にいると信じがたいが「まずくて高い」というのだ。問題は流通経路にあった。

 クボタはここにメスを入れた。クボタは2012年に香港に精米機を持ち込み、新鮮な米を販売できる仕組みを作った。シンガポールにも2013年に進出し、2015年には海外に1400トンを輸出。2016年は前年比2.3倍となる3200トンを輸出する考えだ。農機国内営業本部の石橋善光本部長は「決して輸出事業で儲けるつもりはない。農家の皆さんの新たな販路を作り収入増の機会を作ることが目的」と話す。

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「クボタの米とパナのサラダ、シンガポールで売る」の著者

西 雄大

西 雄大(にし・たけひろ)

日経ビジネス記者

2002年同志社大学経済学部卒業。同年、日経BP社に入社。日経情報ストラテジー、日本経済新聞社出向、日経コンピュータ編集部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部記者。電機、ネットなどを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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