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息子の志望校合格が、躓きのきっかけだった

2017年3月17日(金)

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「育成下手」という烙印

 そんな状況が続けば若手の間では不満が募るし、「どうも、やりにくい人だよな」という評判は広まっていく。

「Hの下じゃ、若手は伸びないよ」

 上の方からはそんな声が聞こえるようになった。実際にパフォーマンスの低い部下が、異動したとたんに成果を上げるケースもあった。

 人事部もHさんの部署に新人を配属するのを避けるようになり、課の平均年齢は上がっていく。また、全社的に人材育成を重視するようになり、課長職の評価においても、育成力に重きが置かれるようになった。

「お前のところは、若手が育たないな」

 上からそう評価されてしまえば、管理職としては致命的だ。だからHさんが本社に異動しても、周りは驚かなかった。見た目は横滑りだが、明らかに第一線を外れた感じだった。

 そして、後任はBさんとなった。

 異動に当たっては、いろいろと引き継ぎがある。当然のように「メシにでも行くか」ということとなった。

 Bさんは、Hさんに確かめたいことがあった。そう、「若手に辛く当たる」理由である。

 それまでも、Hさんが叱った若手のことをかばって「いつもはきちんとやってるんですよ」とフォローすることはよくあった。そういう時、Hさんは「わかってるよ」と言う。しかし、若手を前にすると感情が抑えられないように見えるのだ。ただ、「なぜですか?」とは聞けなかった。

 その晩も、なかなかその話は切り出せなかった。Bさんが逡巡していると、Hさんが唐突に言った。

「そういえば、お前はX大学だったよな?」

 「はい」と答えて、Bさんは次の言葉を待った。

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「息子の志望校合格が、躓きのきっかけだった」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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