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キング・カズ、そして同い歳の「彼」との分岐点

2016年6月10日(金)

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49歳の現在でも、現役のJリーガーとして活躍する三浦知良(写真:アフロ)

三浦知良の「引かない」美学

 「引き際」という言葉がある。

 この言葉はいろいろな使われ方をする。恋愛のもつれ話の際に登場したりもするが、今回は、「第一線や現役から退く」という意味で使わせていただく。

 で、この引き際を、自ら決めることができる人は意外と少ない。一般的には政治家やスポーツ選手くらいで、ビジネスの世界では経営者などに限られるのが現実だ。

 それもまた、一流の人に限られる。上記のような職種であっても、落選や戦力外通告などにより「引かざるを得ない」人の方が多いだろう。

 一般の会社員であれば、その命運はほとんどの場合、会社に握られている。自らの意思で引き際を考える前に、肩たたきなどの形で何らかの“通告”を受けてしまうのが普通だ。

 ただ、自らの自由にはならない引き際であっても、ミドル世代ともなれば、心のどこかでその準備を始めているのもの。だから、現役を長く続けているスポーツ選手などの引き際に関しては、多くの人が興味を抱くのではないだろうか。

 かつてトップクラスだった選手でも、力は徐々に衰える。実績があり、指導者への道が用意されていても、中には現役にこだわる人もいる。

 齢を重ねてからの身の処し方は難しい。この連載の当初に、「プライドを畳む」 ということを書いた(「いよいよ50代。自分のキャリアをどう見切る?」)。捨てるのではなく、畳む。

 では、彼らは自分のプライドをどう向かい合っているのだろう?

 そんなことを考えるとき、必ず思い浮かぶ選手がいる。三浦知良だ。

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「キング・カズ、そして同い歳の「彼」との分岐点」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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