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突如のパワハラ疑惑、「できるミドル」が窮地に

有能な部下はなぜ人事に駆け込んだのか

2017年9月15日(金)

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「ちょっとした有名人」が転職してくる!

 「やっぱり、Sにつけるしかないだろ」

 それが、人事部長の決断だった。

 さまざまな事業を展開する大手情報サービス企業の会議室。学生の就職人気でも上位の企業だが、近年は社員の流動化が激しい。もちろん転職市場でも人気だが、その一方で手痛い流出もある。そんな中で、久々の「スター獲得」となったのだ。

 今回内定したC君は、ベンチャー企業の新事業開発を成功に導いたリーダーだ。学生時代から目立つ存在で、社会人になってからもSNSなどではちょっとした有名人だった。先の事業開発の後では、メディアからのインタビューにも登場している。

 そんなC君が、応募してきた。実績を挙げたとはいえ、創業者ではない。いろいろな意味で、限界を感じていたのだろう。

 「大きな組織じゃなくてはできない仕事に、チームで取り組みたい」

 面接でそう語るC君の言葉には、真実味があった。評価も高く、内定まではスムーズだった。しかし、どこに配属するか?人事部内でもいろいろな意見も出た。実績があるとはいえ、いきなり「下駄をはかせた」ような目立つポジションにおけば却ってやりにくいだろう。とはいえ、「まずは雑巾がけ」というのはいかにも古臭い。

 何といっても、「上がしっかりしている」ことが何よりじゃないか。そんな声があがって、何人かの候補の中でも最有力だったのが若くしてマネージャーになったSさんだった。

 新規事業開発でも実績があり、国内の大学院に社費留学をしてMBAも持っている。社内的には「エリート」だが、バランス感覚があり後輩からの信頼も厚い。若手が育つことでも定評がある。

 人事部の決定は、しごく真っ当のように誰もが思った。

 そして、SさんのもとでC君は仕事を始めた。

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「突如のパワハラ疑惑、「できるミドル」が窮地に」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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