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扱いづらい?「イチロー好き」ミドルの使い方

2016年9月30日(金)

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パソコンモニターの壁紙はイチローの写真

イチローは2016年8月7日、米メジャーリーグ通算3000本安打を達成した(写真:AP/アフロ)

 Rさんは、本物のプロだ。別に本人がそう言っているわけではないが、周囲はそう認めている。

 勤務しているのは、大手電機メーカーのグループ企業で、ウェブサイトの制作を請け負っている。単にデザインするだけではなく、企業戦略に応じたプランを考えて、安全性が高く、ビジネスに貢献するサイトを作成するには相当な知識と技術力が求められる。

 波乱の続くエレクトロニクス業界で、親会社もいろいろと大変だ。しかし、インターネット草創期に設立されたこともあり、グループ内では「優等生」とされている。もちろん業界内での評価も高い。

 Rさんは、その会社の中で一頭地を抜くエンジニアだ。

 もう40代半ばになる。そして、彼が「すごい」と尊敬しているのが野球選手のイチローだ。Rさんは、イチローより少し年上だが「同世代」だと思っている。

 Rさんが会社に入り、間もなくインターネットのビジネスが本格化した。ちょうどその頃にイチローは日本球界のスターになった。

 何よりも、自分の技を磨くことに徹底的にこだわる。その姿は、Rさんが理想とする生き方そのものだった。

「もっと、取っ付きにくい人だと思ってました」

 会社の懇親会などでは、異動してきた人から必ずそう言われる。もちろん、お得意先への説明などは上手で、コミュニケーション能力も高いのだが、余計なことはあまり言わない。

 デスクで黙々と仕事をしていると、ちょっと声を掛けにくいのだという。そして、パソコンのモニターの壁紙はイチローの写真になっている。

「最近、イチロー凄いですよね」

 慣れない後輩は、とりあえずそうやって話のきっかけを作る。そうすると、Rさんは人が変わったようにニコニコするのだ。

 ところが、このRさんをめぐって経営陣はアタマを痛めていた。

コメント4件コメント/レビュー

最後の1行に惹かれました。良い記事ですね。

管理職はプレイヤー力と違う能力が必要ですから「歳を取ったら管理職へ」という風潮も難しいですよね。管理職になり、偉くなっても未だ学ぶべきことが沢山あります。人間は死ぬまで勉強し続けるのでしょう。日々精進したいものです。(2016/09/30 11:27)

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「扱いづらい?「イチロー好き」ミドルの使い方」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最後の1行に惹かれました。良い記事ですね。

管理職はプレイヤー力と違う能力が必要ですから「歳を取ったら管理職へ」という風潮も難しいですよね。管理職になり、偉くなっても未だ学ぶべきことが沢山あります。人間は死ぬまで勉強し続けるのでしょう。日々精進したいものです。(2016/09/30 11:27)

これはエンジニア側に問題があるのではなく、会社の事業運営、人事の制度設計に問題があると感じた。公務員や大企業本体ならいざ知らず、この例では大手電機メーカーのグループ内のソフト系子会社。ならば職制、資格、報酬を一々親会社にお伺いを立てることなく柔軟に対応できなければならない、そのための子会社である。属人的な特命の役員・部長待遇などどこの企業でも当たり前に見られるのを筆者もご存じないはずはあるまいに。(2016/09/30 08:42)

管理職が何をするかが非常に曖昧な日本の人事制度では自分の仕事の専門性に誇りを持っている「職人」的な人間に取れば自分の付加価値の減衰としか考えられないでしょう。もっと会社も真面目に管理職という職務がどういうことなのかを吟味するべきでしょう。なんとなく管理職。管理職手当てがつくし名刺にタイトルが付くから管理職になりたいという社員を管理職にして潰す方が本人にも社員にも不幸。管理職の最大の仕事は後進の育成。そのために最高の環境を整えること。自分よりも能力のある人材を引き上げることと普通に働く大多数の社員のやる気を上げることが、顧客に、自分に、社員に、会社にそして株主にもっとも喜ばしいことです。(2016/09/30 07:51)

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三品 和広 神戸大学教授