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50代でつまずく人の「困った癖」とは

2016年10月14日(金)

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この歳の転勤は「2つに1つ」

 それは、Cさんにとってある意味予想通りの辞令だった。間もなく50代というタイミングでの地方転勤。本社の管理畑と営業スタッフを行き来しながらキャリアを積んできたCさんは、支社長代理として赴任する。

 本社に戻ってきた時には、管理職ポストを外れることになるだろう。自分の会社生活もなんとなくゴールが見えてきたかなと感じた。

 いろいろな人に挨拶に行ったが、もっとも印象的だったのは人事部のJさんの言葉だ。Cさんの10年ほど上で似たようなキャリアを歩んできた。最近まで人事部の次長だったが、そろそろ定年待ちのポジションにいる。

 いろいろと話していると、別れ際にJさんが言った。

「まあ、50歳くらいで転勤したヤツは2つに1つだから」

 何が「2つに1つ」なのか。人事畑の長いJさんは、こういう時にあまりハッキリとは言わない。だが、Cさんは何となくわかった。

「まあ、オマエなら元気にやっていけるはずだけど」

 Jさんは、そう付け加えた。

 Cさんは、それ以上聞かなかった。このくらいの年齢で地方に行った人のその後は両極端だと感じていたのだ。

 仕事はしっかりとこなしながらも、地方の街の良さを満喫してイキイキとしている人の話は結構耳にする。一方で、なんか音沙汰がないなと思っていたら、早々に戻ってきて、本社の片隅でひっそりしている人もいた。Jさんはきっと色々な人を見てきたのだろう。

 しかし、あまり気に病んでも仕方がない。Cさんは、新天地へと向かった。

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「50代でつまずく人の「困った癖」とは」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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