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「出る杭は伸ばす」に裏切られた男の激動

事業改革で巡り合った大チャンス

2017年10月13日(金)

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 「それにしても、いろいろあったよな」

 いま、Rさんはこの2年間をしみじみと振り返っている。山あり谷ありとはいえ、比較的平穏なまま40代を迎えたつもりだったが、この2年はまさに「激動」だった。

 いまRさんは、とあるソフト開発企業の役員だ。ただし、このポジションに落ち着いたのは3カ月ほど前のことである。居心地はいいし、報酬にも満足しているし、仕事にも慣れてきた。しかし、そこにいたるまでの「激動」の日々を思い出すと、ついつい心がざわついてしまうような状態だった。
 そして、ようやく「あの時のこと」を落ち着いて考え直すことができるようになったのだ。

 およそ、2年前のこと。Rさんの会社は、久しぶりに注目を浴びていた。
 ITメーカーとしての知名度は高い。しかし、ここしばらくは事業撤退やリストラの連続だった。
 Rさんが入社した20年ほど前は、パソコンブームに乗って業績も右肩上がりで、有名タレントを使ったCMも話題になっていたし、大学生の中でも人気企業だった。

 しかし、デジタルのビジネスはやがて世界的な大競争の時代になっていく。急速に「改革」は進み、会社全体はB to Bの分野にシフトしていった。もはやCMなどもほとんどなくなり、学生からの就職人気企業でもない。
 それでも業績は堅調で、やがて新しい分野への進出も行われるようになる。そうした中で、Rさんは30代後半で新しいプロジェクトを担当することになった。それは、大きなチャンスに見えた。

コメント1件コメント/レビュー

対人関係の中で一番厄介なのは嫉妬心である。人は、そしてその地位が高ければ高いほど自尊心が強く、その裏返しは他人への嫉妬を呼び起こす。
そして嫉妬は仕事のみならず、プライベートにまで及ぶ。恵まれた家族、資産を持った人に対する嫉妬は、持たざる者への恩情となって道理が引っ込む。
これはもう人間の自然な感情のなせる業だから有効な対策はない。ならば開き直って徹底的にその方面で磨きをかけてはどうだろうか。仕事なら他の追随を許さないほどの能力を備え、プライベートも会社以外の世界にどっしりと根を生やす。そうすれば嫉妬が羨望や尊敬に変わり微動だにしない、たとえそうならなくとももはやその会社と縁を切ることに何のためらいも感じなくなるだろう。
私は現在それを実践中である。(2017/10/13 09:07)

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「「出る杭は伸ばす」に裏切られた男の激動」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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対人関係の中で一番厄介なのは嫉妬心である。人は、そしてその地位が高ければ高いほど自尊心が強く、その裏返しは他人への嫉妬を呼び起こす。
そして嫉妬は仕事のみならず、プライベートにまで及ぶ。恵まれた家族、資産を持った人に対する嫉妬は、持たざる者への恩情となって道理が引っ込む。
これはもう人間の自然な感情のなせる業だから有効な対策はない。ならば開き直って徹底的にその方面で磨きをかけてはどうだろうか。仕事なら他の追随を許さないほどの能力を備え、プライベートも会社以外の世界にどっしりと根を生やす。そうすれば嫉妬が羨望や尊敬に変わり微動だにしない、たとえそうならなくとももはやその会社と縁を切ることに何のためらいも感じなくなるだろう。
私は現在それを実践中である。(2017/10/13 09:07)

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