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パナソニック社長:失敗のスピードを速めよ

第16回:失敗を恐れず、マーケットは自分たちで創り続ける(3)

2017年9月14日(木)

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前に出て、市場を知った上で、失敗のスピードを上げよ!

 そんな津賀氏もまた、失敗を許す文化に言及した。

 「どちらかと言えば、失敗するまで続かないということの方が多い。個人として、もっともっと高い目標でやり遂げてもらいたいですね。失敗を許さないなどという文化は私たちにはありません。何か失敗をしたから降格したという話も聞きません。言っているのは『失敗のスピードを速めてほしい』ということです。新しいことをやろうとすれば、必ず失敗します。それはいいのです」(津賀氏)

 「問題はスピードです。慎重はいいけど、ゆっくり進めて、それで失敗していたのでは永久に成功できない。どんどん失敗すればいい。人間は失敗から多くを学ぶものです。だから失敗のスピードを上げる。それがニッチで成功する鍵だと思うし、今ニッチなマーケットを大きなマーケットにする術だとも思っています。ただ、独りよがりな失敗はダメです。お客さんや街の声を聞く姿勢がなければ、意味がありません。開発者が、研究所などの奥に引きこもっている時代は終わりました。そういう人こそ前線に出て、営業と一体となってニーズを拾っていかなければいけないのです」(津賀氏)

鼎談を終えて

左から三井不動産の菰田正信社長、旭硝子の島村琢哉社長、パナソニックの津賀一宏社長

 3名の経営者は、分野は違えども、その眼差しは驚くほど同じ方向を見ている。従来の成功体験を自ら否定して、新たな成長機会を貪欲に模索し、まだ見えない地平線に向かって着実に手を打っている。

 入れ物ではない街づくりをする三井不動産、未来のマーケットニーズからバックキャストする旭硝子、可能性の高いニッチマーケットで圧倒的なポジションを取ろうとするパナソニック。彼らは、大企業として培ってきたノウハウやリソースを使って、新しい挑戦を始めている。

 愚直に顧客のニーズを先取りし、そのさらに先すら見越して準備し、提案する。競争相手の少ないブルーオーシャンを常に探す。そのための体力と陣容を整え、技術を磨く。決して現状に安穏とすることなく、失敗を恐れずに変化のスピードに見合う速度で先に進む。

 顧客をリードし、顧客とともに歩むというビジネスパーソンとしての基本を徹底しているようにも見える。そして、この3社が一緒にビジネスを行えば、大変な相乗効果があるに違いないと、強く感じた。

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「パナソニック社長:失敗のスピードを速めよ」の著者

西口 尚宏

西口 尚宏(にしぐち・なおひろ)

一般社団法人JIN専務理事

上智大学経済学部卒、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院卒(MBA)。日本長期信用銀行、世界銀行グループ人事局,産業革新機構 執行役員nadoを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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