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ビール世界最大手ABインベブのトップに直撃

カルロス・ブリトCEO、「日本市場に関心がある」

2016年4月11日(月)

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ベルギーのルーベンにあるアンハイザー・ブッシュ・インベブの本社(写真:永川 智子、以下同)

 ビール世界最大手、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)の勢いが止まらない。2015年12月期の連結売上高は436億ドル(約4兆9000億円)、営業利益は138億ドル(約1兆5500億円)。営業利益率は3割を超え、為替の影響を除いた売上高は前期比6.1%増、営業利益は同7.8%増と、高成長力を続けている。

 世界で保有するビールブランドは「バドワイザー」「コロナ」「ステラアルトア」など200以上。出荷量ベースの世界シェアは20%を越える。さらに昨年11月、 世界2位の英SABミラーを710億ポンド(約13兆円)で買収すると発表し、ビール業界に衝撃を与えた。統合後の世界シェアは3割に達する見込みで、売上高は単純合算で約7兆8000億円と、 国内ビール大手4社の売上高合計を上回る規模となる。

 圧倒的強者の誕生で、ビールの世界市場での生存競争は最終局面に入った。その中で出遅れた日本のビール会社が生きる場所はあるのか。日経ビジネス4月11日号特集『ビールM&A最終決戦』では、キリン、サントリー、アサヒ、サッポロのトップが生き残りをかけた戦略を語っている。

 連動企画となる第1回は、四半世紀でブラジルの地場メーカーから巨大グローバル企業に急成長した。ABインベブのカルロス・ブリトCEO(最高経営責任者)に、SABミラー買収後の戦略と日本市場についての関心を直撃した。

カルロス・ブリト(Carlos Brito)氏
アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)CEO(最高経営責任者)。1960年5月生まれ。母国ブラジルの大学を卒業後、独メルセデス・ベンツや英蘭シェルでエンジニアとして勤務。その後、米スタンフォード大学に留学、MBA(経営学修士)を取得。帰国後はブラジルの投資銀行バンコ・ギャランティカに入行し、97年に同社がブラジルのビールメーカー、ブラマを買収したことからビール業界に転じる。2005年にABインベブの前身であるインベブのCEOに就任。以来、ビール世界最大手として業界を牽引する。

昨年11月に買収を発表したSABミラーの進捗はどうか。

ブリトCEO:順調だ。SABミラーは、「ミラー」など魅力的なブランドをいくつも持っている。特に期待しているのが、アフリカ市場で強力な足場ができることだ。我々のさらなる成長にはアフリカ市場の攻略が欠かせないが、SABミラーの買収はそれを強く前進させるものだ。

 現在は、世界各国で独占禁止法に基づいた当局による審査手続きを進めている。欧州ではアサヒグループホールディングスにイタリアのペローニなどSABミラー傘下のビール関連会社4社を売却することで合意した。中国ではSABミラーの合弁相手・華潤ビールに事業を譲渡する。

 これらの再編を経て今年下半期中の買収完了を目指す。今は、それ以上の情報は言えない。

2015年12月期の業績は為替の影響を除くと増収増益だったが、一方で稼ぎ頭の米国市場は減収減益となった。大黒柱の「バドワイザー」の米国市場でのシェアも低下している。今後の成長の不安要因ではないか。

ブリトCEO:業績評価には短期と長期、両方の視点が必要だ。確かに米国市場の伸びは今期鈍化したが、既に手は打っている。1つは、クラフトビールの買収によってブランドのポートフォリオをさらに広げ、多様化する消費者の嗜好に対応すること。もう1つは、既存製品のプロモーション展開の強化だ。特にバドライトのマーケティング活動は全面的に見直しており、これらの効果が出る今期は盛り返す自信はある。

 ただ、着目していただきたいのは、ABインベブという企業全体としての成長力は、着実に高まっているという点だ。先程も述べたが、SABミラーの買収が完了すれば、アフリカ市場に対するアクセスが増え、さらなる成長が見込める。

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「ビール世界最大手ABインベブのトップに直撃」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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