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「器の大きい」リーダーになるべし

第4回 永遠の成長を追求、「一隅を照らす」存在目指す

  • 桐山 一憲

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2016年5月25日(水)

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 P&Gのプレジデント兼アドバイザーの桐山一憲です。2015年11月に、P&Gアジア統括責任者から現職に変わり、CEO(最高経営責任者)直轄でアジアの人材育成に取り組んできました。

 この連載では、P&Gというグローバル企業で30年以上にわたって過ごした経験を基に、「リーダーシップ」について自分が考えていることをお伝えしてきました。最終回の今回は、グローバルリーダーに求められる人間性や語学力について、私が思うところをお話しします。

前回から読む)

 私は常々、リーダーには器の大きさ、度量の広さが必要だと説いています。そういう話をすると、「器や度量というのは後天的に開発できるのか」と聞く人がいます。もちろん、持って生まれた気質というのは多少あるかもしれませんが、与えられた環境の中で努力し、成長していくうちに大きくしていけるものだと私は思います。だって、器の大きい赤ちゃんなんてどこにもいないでしょう。生まれてから最初の十数年は家族の影響が大きいかもしれませんが、その後は本人の努力だと思います。

桐山 一憲(きりやま・はつのり)氏
ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー 米国本社 プレジデント兼アドバイザー
1962年11月生まれ。85年、同志社大学商学部卒業後、P&G(日本法人)入社。90年、支店長ナショナルチェーン統括。92年、東京支店長。カナダ勤務や韓国勤務を経て、2002年、ノースイースト・アジア(日本・韓国)営業統括本部長。2005年、ジェネラルマネージャー グローバルスキンケア(勤務地:米国)。2006年、ヴァイスプレジデント グローバルスキンケア(勤務地:シンガポール)、2007年、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン 代表取締役社長。2012年、米国本社 シニアエグゼクティブオフィサー 兼 プレジデント-アジアパシフィック。2015年11月より現職  (写真=陶山 勉、以下同)

 振り返って考えると、私自身も会社に入ったころは小さい男でした。本当にそうですよ。米本社から来る外国人リーダーに対して、「日本について何を知っているっていうんだ」と思っていたし、ささいなことでいちいちカチンときていました。入社3年目で課長に就いた時には、気負いもプレッシャーもあって、一人で突っ走っていました。周囲がついて来られないと「なんでついて来ないんだ」とイライラしたりね。時として感情的に振る舞ったり、部下を自分の考えに強制的に従わせようとしたこともあります。

 そんな自分を変えるきっかけになったのは、ある時、先輩から言われたこの一言です。

 「確かにお前の意見は正しいかもしれない。でも、別の意見も受け入れて、どちらがより良いかを考えられるようになったら、もっといい結果が出るんじゃない?」

 カーッと熱くなっている時だったら、「冗談じゃない」「何を言ってるんだ」と聞き入れられない一言だったかもしれません。しかし、落ち着いた時にふと言われたので、「なるほど、そうか」と妙に納得する部分がありました。

 実際、そうやって色んな人の意見を聞き、受け入れている人を見て、「ああいう風になれたら格好いいな」と思うようになりました。以来、自分も努力して多様な意見を受け入れるよう努めてきました。

 こんな私でも、チームを与えられ、ポジションに就き、先輩から教わり、外部からの刺激を受ける中で、少しずつ成長し、多少なりとも器や度量を大きくすることができたのです。

 人間、何歳になっても成長はできます。会社に入ってからだって、役職に就いてからだって変われます。むしろ変わらないとダメだと思う。良い方向に変わることができれば、器も度量もデカくなるのです。

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