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一騎当千の志士たちから大いに刺激を受ける

「世の中を、より良く」。その情熱こそが燃料だ

2016年10月20日(木)

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 9月28日、サンノゼで行われたRoboBusinessという展示会に出展した。配管点検ロボットと、それに付随するセンサーが取得する、配管内部のキズや配管の厚みといったデータを、どのようにビジネス、とりわけ水道配管、ガス配管、石油配管などのメンテナンスに活かすかという内容での展示だ。

サンノゼで開かれた「RoboBusiness」に出展しました
久しぶりのロボット専門展示会です
我らが配管点検ロボットをアピールすべく様々な展示会に足を運んでいます

 この1年というもの、アメリカでずいぶんと多くの展示会に顔を出し、また自らも出展してきたが、久しぶりにロボット専門の展示会に顔を出すと、やっぱり心地良い。水道やガスならまだしも、石油産業で使用される器具の展示会では、あごひげを生やし、筋骨たくましい作業現場の白人男性たちが会場をウロウロする姿が目立つのだが、ここRoboBusinessでは痩せぎすのロボットオタクたちが、まさに恍惚とした表情で自分たちが作ったロボットを紹介している(いや撫で回しているといったほうが正確かも知れない)のだ。

ロボット愛から始めよう

 彼らのロボット愛は、見ていて気持ちが良い。ロボットが売れるかどうかなんて、彼らにとってはどうでも良いのだ。いくつかのベンチャー企業の展示は、経済価値の創出を起点に物を考えているというよりも、どちらかと言うと「ただ自分たちがロボットを作りたいだけ」という印象だった。ただ、おかしな話に聞こえるかもしれないが、僕は、少なくとも最初はそれで良いんじゃないかと思っている。今回がダメでも次回、またその次回と、少しずつ、悩みながら成長していけば良いのだから。

 かくいう僕がSCHAFTにのめり込んだ時だって、「おー、ヒト型ロボットかっこいい~」と思っただけなのかも知れない。いずれにせよ、ロボットが社会のあり方、人の働き方を変革するのは、やがてくる未来なのだ。また、それが何であれ、好きじゃないと長くは続かないのだから、行く道のビジネス(経済価値の創出)と良いバランスを取ることができさえすれば、本来これ(「ロボットが好き」からビジネスに入っていくこと)が正しい姿なのだと思っている。

 自分でベンチャーを創業したことが無い投資家や、ベンチャーと付き合うことに慣れていない大企業病に冒された人たちが、ロボットを愛するオタクたちの展示を見て、「経済価値を起点に物を考えていない、大学発ベンチャーの典型ですね」などと、上から目線で笑う姿を遠目に見て、「まあこういう人たちは、未来を切り拓くことなんてできないだろうなあ」と、いつも僕は思っている。

ロボット好きが出展し、ロボット好きが見に来る。自ずと話は盛り上がります

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「一騎当千の志士たちから大いに刺激を受ける」の著者

加藤 崇

加藤 崇(かとう・たかし)

加藤崇事務所代表

1978年生まれ。早稲田大学理工学部卒。東京三菱銀行、KPMG日本法人、技術系ベンチャー企業社長などを経て、2013年、ヒト型ロボットベンチャーSCHAFTをグーグルに売却し、世界から注目を集めた。スタンフォード大学客員研究員(兼任)

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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