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なぜ塩鮭がコーヒーに合うのか

食品との相性探るUCC、農家の課題を解決するヤンマー

2016年7月26日(火)

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 IoTの進展によって、あらゆるデータを入手できるようになり、新ビジネス創出の可能性が広がってきた。だが、ただ闇雲にデータを調達・分析するのは間違いだ。UCCホールディングスなど、先駆者たちの実例から新時代にビジネスを創る方法を学ぶ。

 「塩鮭とコーヒー。一見、相性が良いと思えない組み合わせでも、自信を持って合うコーヒーを薦められる」。こう話すのは、UCCホールディングス(HD)の子会社、ユーシーシーフーヅの太田朝之マーケティング部長だ。

 同社はこれまで業務用コーヒーを外食店に薦める際、経験を基にどの食品にはどの種類のコーヒーが合うかを提案してきた。例えばチーズケーキには深煎りのコーヒー、フルーツタルトには酸味のあるコーヒーといった具合だ。ただし、経験から得た知識だけでは、組み合わせに限界があった。

 そこで今年2月、UCCHD傘下のUCC上島珈琲は、「UCCフードマッチングシステム」を開発した。カギとなるのは、独自のセンサー。社内に約40人いるコーヒー鑑定士の舌を再現したセンサーで、食べ物やコーヒーを「旨味」「渋味」「塩味」「酸味」「苦味」「苦味の後味」の6項目で数値化する。

注:味を6つの指標で数値化した

 数値化したデータをレーダーチャートで表すと、食べ物とコーヒーの相性が分かる。レーダーチャートが近い形で重なるか、補完し合えば、相性の良い組み合わせとなる。

 塩味が強い塩鮭に合うコーヒーをチャートを使って探すと、酸味の強いコーヒーが合うことが分かった。塩鮭と酸味の強いコーヒーと合わせることで、レーダーチャートは「補完し合う」関係になる。

 実際に記者が塩鮭を食べた後に、薦められたコーヒーを飲んでみると、レモンをかけた塩鮭のような後味が口の中に広がった。

 ユーシーシーフーヅは、自社の業務用食品とコーヒーのレーダーチャートを作成。年内にも、営業の現場でタブレットを使いながら外食店に提案できる体制を敷く。また、自社以外の食品の分析も引き受けて、コーヒーの供給先を増やしていきたい考えだ。

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「なぜ塩鮭がコーヒーに合うのか」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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