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残された「日の丸液晶」、JDIが生き残る勝算は

液晶の進化を貪欲に突き詰めていく

2016年6月3日(金)

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 シャープの鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下入りが決まり、今後の動向が注目されるジャパンディスプレイ(JDI)。最後の「日の丸液晶」として、液晶技術の進化を貪欲に突き詰めていく。最終局面を迎える液晶市場の競争。JDIが生き残る勝算は。

 千葉県茂原市。JR茂原駅から徒歩数分の場所にジャパンディスプレイ(JDI)の茂原工場がある。高精細のパネル駆動技術「LTPS(低温ポリシリコン)」を使った液晶パネルの主要生産拠点だ。いまだ世界最大規模を誇る同工場は少し古さが目に付くものの、ひときわ存在感を放っていた。

JDIの茂原工場。2012年にパナソニック子会社のパナソニック液晶ディスプレイから譲渡された

 中国や韓国勢の台頭により、競争環境が年々厳しくなる液晶パネル市場。既にテレビ向けの大型液晶パネルは技術的な差別化をはかることが難しく、パナソニックも9月末をメドに生産を停止する。

 JDIやシャープが手掛けるスマートフォン向けの小型液晶パネル市場も例外ではない。猛スピードで技術のキャッチアップを進め物量作戦を仕掛けてくる中国勢と、日本勢が得意とする高付加価値ゾーンで有機ELパネルの販売攻勢を強める韓国勢。両陣営に挟まれ、シャープとJDIは苦戦を強いられている。

 シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることが決まった。鴻海の豊富な資金力を武器に、液晶事業の立て直しと有機ELの開発を急ぐ。

 一方、今後の動向が最も注目されているのがJDIだ。産業革新機構が水面下で進めていたシャープ液晶事業との統合がなくなった今、単独での生き残りを模索している。

「液晶の次は液晶」?

 ソニーと日立製作所、東芝の3社の液晶事業が統合して2012年に誕生したJDI。名前の通り、「日の丸液晶」として、世界のスマホ液晶パネル市場で韓国のLGディスプレーとシェアを2分する大手の一角を担ってきた。

 「有機ELもやるけれど、液晶を進化させて勝負していきたい」。JDIの有賀修二社長はこうはっきりと述べる。かつてシャープの5代目社長である片山幹雄氏が「液晶の次は液晶」と口癖のように繰り返していたが、JDIも基本的な考え方は変わらない。供給するパネルはスマホだけではなく、自動車や医療、電子看板など新たな商材に広がっていくが、その中心技術は有機ELではなく液晶のまま、と位置付けている。「国から更なる資金援助が得られない日本で、液晶パネルの生産を続けるのは厳しい」(液晶業界関係者)とも言われるなかで、JDIはどう液晶事業を続けていくのか。

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「有機ELの破壊力 主役は韓台中、日本は脇役に」のバックナンバー

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「残された「日の丸液晶」、JDIが生き残る勝算は」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長