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LINE上場、知られざるナンバー2

LINE誕生の起点、慎ジュンホ(1)

2016年6月10日(金)

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 LINEの上場まで秒読み段階に入った。10日にも上場承認され、約1カ月に渡るロードショー(投資家向け説明会)を経て、7月中旬、東証1部とニューヨーク証券取引所に同時上場する見通しだ。

今年3月、LINEカンファレンスでプレゼンテーションする出澤剛社長。この時すでに、今夏の日米同時上場を腹に決めていた(撮影:的野弘路)

 スマートフォン向けメッセージアプリとして2011年6月に日本で産声をあげてから丸5年。早々に海を超えたLINEは、台湾、タイ、インドネシアなどアジア各国を塗りつぶし、月間利用者数は世界で2億1840万人まで拡大した。

 その軌跡は、成り立ちから成長速度、日米同時上場まで、日本のIT企業としては「前代未聞の連続」と言える。

 しかし、実のところ、LINEがどのような組織なのか、どのような経営スタイルなのか、については、あまり知られていない。その最たるものが、日韓のマネジメントが絶妙に融合した「トロイカ経営」だろう。

 LINEには、社長CEO(最高経営責任者)の出澤剛氏を支える「ナンバー2」が2人いる。1人は取締役CSMO(最高戦略・マーケティング責任者)を務める舛田淳氏。もう1人は、グローバル戦略のトップ、LINE取締役CGO(最高グローバル責任者)の慎ジュンホ氏だ。

 「慎なくしてLINEを語ることはできない。そして、LINEが誕生することもなかった」――。舛田氏が、そう評する人物である。

 今回、国内メディアで初めてとなる慎氏の取材も含め、これまで語られてこなかったLINEの経営の深部を探る長期の取材を敢行。世界的に見ても極めて独特と言えるLINEのトロイカ経営について初めて掘り下げる。連載初回は、「知られざるナンバー2」の実像に迫る。

(文中敬称略)

すべての起点となった慎の来日

 「このように大勢の記者の皆さんを前にお話しするのは、初めてのことです。自分の性格的に前に出ることが苦手なのですが、たまたまLINEのタイ法人のワークショップへの参加もあってタイに来たので、この場にご挨拶も兼ねてお邪魔しました」

 今年5月3日、タイの首都、バンコクのホテル。LINEのタイ法人がパートナー企業などを集めて開催したメディア向けのイベントに、珍しい人物が顔を見せた。

 LINEでグローバル戦略の責任を負う取締役CGO(最高グローバル責任者)の慎(シン)ジュンホだ。LINEの誕生からこれまで、常にLINEの中枢にいた「超」がつくキーパーソンである。

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「LINE上場、「トロイカ経営」の実像」のバックナンバー

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「LINE上場、知られざるナンバー2」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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