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LINEを生んだ土壌、8年前の英断

LINE誕生の起点、慎ジュンホ(2)

2016年6月13日(月)

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 LINEの日米同時上場が確定した。米国時間の7月14日にニューヨーク証券取引所(NYSE)で上場し、日本時間の15日に東京証券取引所に上場する。公募増資などで両市場から約1000億円を調達する見込みだ。

 2011年6月のサービス開始から、5年1カ月での上場。米フェイスブックの8年3カ月、米ツイッターの7年8カ月を上回る早さで、日本企業が東証とNYSEに同時上場するのは初めて。

 「前代未聞の連続」を重ね、日米同時上場という1つの節目に至ったLINE。その知られざる経営の内幕に迫る連載2回目は、慎ジュンホ取締役CGO(最高グローバル責任者)が来日して以降の月日を追う。

 LINEの前身であるネイバージャパンという日本法人は、LINEという独自の大ヒットを生む土壌をいかにして育んだのか。

(「LINE上場、知られざるナンバー2 慎ジュンホ(1)」からお読みください)

自ら範を示した「日本語」ルール

 出澤にとっては、生涯でも忘れられない誕生日となっただろう。

 上場承認を翌日に控えた6月9日深夜、東京・渋谷の複合ビル「ヒカリエ」に入居するLINE本社。ここで、社長CEO(最高経営責任者)の出澤剛の43回目の誕生日を祝う、ちょっとしたパーティーが開かれていた。

 出澤を支える取締役CSMO(最高戦略・マーケティング責任者)の舛田淳が「おめでとうございます!」というコメントを添え、フェイスブックに投稿した記念写真。出澤の両隣を舛田とともに固める人物こそ、「トロイカ経営」の一角を担う取締役CGO(最高グローバル責任者)の慎ジュンホである。

舛田淳取締役がフェイスブックに投稿した記念写真

 慎の胸にも、こみ上げるものがあっただろう。

 2008年5月、韓国NAVER(ネイバー、当時の社名はNHN)からネイバージャパン(LINEの前身)に来てから約6年。来日した当時は日本語がまったく分からなかったが、今では日本人の社員と日本語で笑い合うことができている。

 「ネイバージャパンの公用語は日本語」。このルールを自らに課すところから、ネイバージャパンという組織の土壌作りが始まった。

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「LINE上場、「トロイカ経営」の実像」のバックナンバー

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「LINEを生んだ土壌、8年前の英断」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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