東芝 粉飾の原点
このコラムについて
7年間で2000億円以上の利益を水増ししていた東芝。巨額の不正が長期にわたって露見しなかったのはなぜなのか。何が歴代トップを隠蔽に駆り立てたのか――。
日経ビジネスが報道してきた東芝関連記事に新たな事実を追加した書籍、「東芝、粉飾の原点」が2016年7月15日に発売されました。勇気ある社員の証言や膨大な内部資料を基に、東芝が抱える“闇”に切り込む一冊です。
「東芝、粉飾の原点」
≪書籍の主な内容≫
【序章】 こじ開けたパンドラの箱
【第1章】 不正の根源、パワハラ地獄
【第2章】 まやかしの第三者委員会
【第3章】 引き継がれた旧体制
【第4章】 社員が明かす不正の手口
【第5章】 原点はウエスチングハウス
【第6章】 減損を回避したトリック
【第7章】 歴代3社長提訴の欺瞞
【第8章】 「著しく不当」だった監査法人
【第9章】 迫る債務超過、激化するリストラ
【第10章】 視界不良の「新生」東芝
著者プロフィール
記事一覧
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2017年6月29日
またも約束守れず、株主もあきれる東芝総会
クライマックスは「眼帯」と「グリーン車」
東芝は6月28日、定時株主総会を開催した。28日をメドとしていたフラッシュメモリー事業の売却交渉は「日米韓連合」と合意に至らず。悪天候かつ東京郊外での開催で、出席株主数は984人と両国国技館で開催し...
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2017年6月27日
監査法人は東芝を引き受ける前に徹底調査したか
東芝が2017年3月期決算の有価証券報告書の提出を8月10日まで延長した。監査法人と意見対立が続き、決算に対する適正意見が得られないため。東芝は最悪の場合、上場廃止になる可能性もある。なぜこれほど長く...
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2017年6月26日
東芝に売られても強く生きる
医療と白物、売却2事業の現在地
混迷を深める東芝の再建問題。目下の焦点はフラッシュメモリー事業の早期売却だが、東芝は2015年の粉飾決算発覚以降、財務体質の改善に向けて事業売却を進めてきた。ひと足早く「巣立った」メディカル事業と白物...
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2017年6月23日
崩壊する東芝、傷口広げた会計の“プロ”
内部資料で判明したデロイトトーマツと東芝の闇
米ウエスチングハウス(WH)の減損と、パソコン事業におけるバイセル取引。東芝の経営危機を深刻化させた2つの問題に、デロイトトーマツグループが深く関与していたことが、日経ビジネスの取材で明らかになった。...
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2017年3月30日
東芝、1兆円赤字は「いばらの道」の始まり
WHが米連邦破産法11条を申請、債務超過が拡大
東芝の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)が米連邦破産法11条の適用を申請した。これでWHは東芝の連結対象から外れるが、負債総額は計98億ドル(約1兆円)と膨大だ。東芝にとって、いばらの道が始まっ...
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2017年3月15日
ひねり出した「新生東芝」という絵空事
原発リスク遮断の道筋は示されず
東芝3月14日、同日開示予定だった2016年4~12月期連結決算を最長で4月11日まで再延期すると発表した。原発リスクを遮断する道筋を示せないまま、社会インフラ部門を主軸とする「新生東芝」に生まれ変わ...
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2017年3月13日
東芝存続には、WHの“破産”以外に道はない
数十人の内部告発で判明、原発損失の真の原因
東芝は3月14日の決算発表で、米原発事業について7000億円規模の損失を計上する見通し。だがWHが手掛ける建設工事の遅れで、さらに数千億円規模の損失が発生するリスクがある。米連邦破産法11条の申請が現...
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2017年2月16日
東芝の“思い上がり”が生んだ原発「無限責任」
逃げ道を塞ぐ、7934億円の「債務保証」
東芝の巨額損失を計上した背景には、原発を発注した電力会社が発動した「固定価格オプション」がある。東芝の「焦り」と「思い上がり」が不利な契約を導き、破滅への扉を開いた。一方でWHに対する7934億円の債...
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2017年2月15日
東芝綱川社長、半導体事業完全売却も否定せず
7000億円減損で債務超過に、志賀会長は引責辞任
東芝は半導体事業を手放さざるを得ないほど追い込まれた。14日の会見で綱川智社長は半導体事業について「株式のマジョリティー確保にはこだわらない」と述べた。原発事業で発生した損失を穴埋めするため、大黒柱を...
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2017年2月10日
東芝内部資料で判明、中国でも原発建設3年遅れ
受注から9年、着工から7年経過しても稼働は「ゼロ」
東芝の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)が中国で建設している4基の原発で、工期の遅れが深刻化している。日経ビジネスが独自に入手した内部資料によると、4基全てが計画から3年以上遅れになっていること...
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2016年7月22日
東芝粉飾決算「利益水増し」なぜできたのか
価格4~8倍で販売「バイセル取引」の中身
2000億円以上の利益を不正に水増ししてきた東芝。歴代経営陣はどのような手口に手を染めたのか。焦点になっているパソコン事業の「バイセル取引」を解説する。
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2016年7月15日
800人の証言で掘り起こす東芝の“闇”
内部告発が暴いた「粉飾の原点」(後編)
東芝経営陣はなぜ不正会計に手を染めたのか。原発子会社の赤字を隠蔽し続けたのはなぜか。社員の内部告発や独自資料を通じて、東芝の「粉飾の原点」を明らかにする。
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2016年7月14日
東芝不正会計問題は“終わった”のか
内部告発が暴いた「粉飾の原点」(前編)
東芝経営陣はなぜ不正会計に手を染めたのか。原発子会社の赤字を隠蔽し続けたのはなぜか。社員の内部告発や独自資料を通じて、東芝の「粉飾の原点」を明らかにする。
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2016年7月7日
東芝初の事業部門別IR、「原子力のシェア守る」
“中華スマホ”が半導体ビジネスの追い風に
東芝は7月6日、同社にとって初めてとなる「カンパニー別IR説明会」を開催。説明会は午後1時から5時30分まで4時間以上も続いた。冒頭で説明に立った綱川智社長は情報開示を充実させると意気込んだ。
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