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「トランプ批判」こそ真の「親米」だ

世界を混乱に巻き込んだ1年

2018年1月19日(金)

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トランプ米大統領は、ハイチやエルサルバドル、アフリカ諸国からの移民を「肥溜めのような国から来た人たち」と侮辱。米国の分断を一層深めた (写真:AFP/アフロ)

 ドナルド・トランプ米大統領は最初の1年で、ただでさえ不安定な「主役なき世界」をさらなる混乱に巻き込んだ。その排外主義は欧州に台頭した極右ポピュリズム(大衆迎合主義)と見まがうほどだ。環太平経済連携協定(TPP)離脱や北米自由貿易協定(NAFTA)見直しなど保護主義・2国間主義を打ち出し、パリ協定からの離脱で「地球の敵」になった。エルサレム首都宣言やイランの核合意批判で、中東危機をあおっている。反イスラムの姿勢は「文明の衝突」を招く危険がある。英国やカナダという最友好国からも批判される有り様だ。そのトランプ大統領に100%の信を置くのは間違いだ。「トランプ批判」こそ真の「親米」なのである。

極右ポピュリズムに通じる排外主義

 「米国第一主義」(アメリカ・ファースト)という名のトランプ流排外主義は、欧州に台頭する極右ポピュリズムと通じるものがある。極右のスティーブ・バノン氏は政権を去ったが、大統領本人が排外主義を身をもって実践している。トランプ大統領は欧州の極右ポピュリストと同列視されることを警戒するが、フランス国民戦線のルペン党首やオランダ自由党のウィルダース党首らの反国際主義・自国第一主義と共通項は多い。

 むしろ、これら欧州の極右ポピュリストたちが主張を国民に受け入れやすくするよう極端な排外主義を棚上げするなどソフト路線を取っているのに対して、トランプ大統領の言動は、ますますあからさまな差別主義に傾斜している。ハイチやエルサルバドル、アフリカ諸国からの移民を「肥溜めのような国から来た人たち」と侮辱したのは、本音が出たととらえるべきだろう。

 なぜ米国の大統領にこうした品格を欠く人物が選ばれたのか。大統領の支持率の低さは戦後最低ではあるが、何と非難されようとトランプ大統領を支持するという強力な基盤があることも事実である。トランプ候補に投票した人の実に82%がまたトランプ氏に投票すると答えた調査もある。中西部の中低所得白人層を中心に、トランプ支持はなお強固だとみておかなければならないだろう。

コメント17件コメント/レビュー

自分はトランプにはむしろ批判的な立場だが、それでもこのなんら新鮮な情報がない記事は時間の無駄だと途中で読むのを止めた。(2018/01/20 13:17)

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「「トランプ批判」こそ真の「親米」だ」の著者

岡部 直明

岡部 直明(おかべ・なおあき)

ジャーナリスト/武蔵野大学 国際総合研究所 フェロー

1969年 日本経済新聞社入社。ブリュッセル特派員、ニューヨーク支局長、論説委員などを経て、取締役論説主幹、専務執行役員主幹。早稲田大学大学院客員教授、明治大学 国際総合研究所 フェローなどを歴任。2018年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分はトランプにはむしろ批判的な立場だが、それでもこのなんら新鮮な情報がない記事は時間の無駄だと途中で読むのを止めた。(2018/01/20 13:17)

岡部氏はどうも政治分析は苦手なようですね。米国民は日本のように投票する政党をコロコロ変えることはないので、トランプ氏を望むかと共和党に投票するかは全く別の問題です。改選議席の情勢を分析しないと意味がありませんし、この間の補選のようなセクハラ疑惑といった余程大きな材料が出ない限り波乱は起きないと思います。(2018/01/20 12:01)

>分析をしようともせず論理立てて考えることも説明もできない人でも
>研究所のフェローとはだいじょうぶなのか明治大学
>日本のジャーナリストはこのレベルが普通なのか
>(2018/01/19 02:51)

明治大学は多分大丈夫です。
受験者の数が物凄くて受験料が沢山入りますし、学生数も多いので授業料収入が凄いです。
受験者や学生や進路指導する高校の教師は一々こんな記事に目を通しません。
大学の教師陣がどうなっていようと経営には関係ありません。
全員猿でも構いません。

日本のジャーナリストとジャーナリズムのレベルはこんなものです。
アメリカも大体同じレベルです。
トランプが何故ツイッターを使うのかを考えるとマスゴミのレベルが解ります。
日米のマスゴミはフェイクニュースしか流さないので信用されていません。
トランプが直に情報を発信できる手段を使うのは当たり前の話です。
日本でも同じことが次々に起きていて今やネット情報の方がマスゴミ情報より勢力を持つ時代になりました。
嘗ての様に新聞記事やテレビ放送をを有り難く黙って信じる時代は終わっています。
ジャーナリズムは自殺していると言えます。

日経も鈴置レポートの様に物凄い記事も有ります。
あんな記事が突然変異的に存在することは奇跡だと言えます。
岡部氏の記事の様に箸にも棒にも掛からない記事でも「多様性」と言う便利な言葉で存在できるのが不思議だとも思います。(2018/01/20 11:57)

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