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緊張から和解へ、音楽は世界を変えられるか

試される文明の融合

2016年10月25日(火)

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 今年のノーベル文学賞は米国のシンガーソング・ライター、ボブ・ディランと決まり、世界に衝撃を与えた。本人との連絡が取れず、世界中をやきもきさせているが、それもディランの反骨精神の表れなのだろう。世界が混迷するなかで、人々を結びつける音楽の役割が見直されている。音楽は世界を変えられるか。そして文明の融合を導けるか。

ボブ・ディランの音楽には反骨精神が貫かれている。(写真:Christopher Polk/Getty Images for VH1)

反骨と反戦

 ボブ・ディランの詩と音楽が美しいのは、枠にとらわれない自由がみなぎっているからだろう。「風に吹かれて」や「時代は変わる」など単なる反戦歌を超えたのびやかさが人々を共感させる。

 そこに貫かれているのは、反骨精神だろう。ハーモニカとフォーク・ギターで登場したディランがフォークシンガーだと決めつけられると、こんどはエレキ・ギターで現れた。ノーベル文学賞の連絡を受け付けないのは、大きな枠にはめられるのを拒んでいるからかもしれない。

 ノーベル文学賞の受賞を辞退したのはフランスの哲学者、ジャン・ポール・サルトルだ。サルトルも枠にはめられるのを嫌った。それが「自由への道」にふさわしい選択だったのだろう。

 ディランには、なぜノーベル文学賞で平和賞でないのかという思いがあるのかもしれない。英国の宰相、ウィンストン・チャーチルはノーベル賞を受賞しているが、平和賞ではなく回顧録「第二次世界大戦」による文学賞だった。

 ディランの態度に、業を煮やしたノーベル賞選考委員会のなかには「非礼で傲慢」と批判する委員もいる。そういわれればいわれるほど、ディランは反骨精神を貫くことだろう。

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「緊張から和解へ、音楽は世界を変えられるか」の著者

岡部 直明

岡部 直明(おかべ・なおあき)

ジャーナリスト
明治大学 研究・知財戦略機構 国際総合研究所 フェロー

1969年早稲田大学政治経済学部を卒業し、日本経済新聞社入社。ブリュッセル特派員、ニューヨーク支局長、経済部次長、金融部次長、論説委員などを経て、取締役論説主幹、専務執行役員主幹。早稲田大学大学院客員教授などを歴任。2012年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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