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“日本企業のDNA”を一度疑ってみよう

「働き方変革」を成功体験に結びつける!

2016年8月23日(火)

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 日本経済を取り巻く環境がますます厳しくなる中で、今後のグローバル競争の時代を生きるビジネスパーソンはどのようにキャリアを重ねて行ったらよいのだろう──。
 この連載では、日本の生命保険会社に20年勤務した後、外資系金融会社の日本法人トップも務め、日本企業と外資系企業の双方の良さを知る筆者、岡村進氏が、「グローバル“人財”に必要な資質とは何か」「グローバル時代の働き方」「グローバル企業の強さはどこにあるのか」といったテーマについて毎回、熱く語っていく。

「変わらぬ日本を延命してしまった」という後悔

 筆者は1980年代半ば、バブル経済初期に日本の生命保険会社に入社した。

 入社当時を振り返って今の若者に、「新人の頃は毎年10%給与が上がったんだよ」などという話をすると、羨ましさを通り越して「信じられない!」という表情になる。それを見てとても申し訳ない気持ちになる。

 私は、我々50~60才代が、日本の失なわれた20年の戦犯だと考えている。だから、「これからは全身全霊で次世代の変革を応援する!」と自分にあらためて喝を入れるのだ。

 自分たちだってさぼっていたわけじゃない。毎日残業か仕事関連の飲み会で、夜早く家に帰ることもなかった。でも結局のところ一言で総括すれば、「働き盛りの時に前例を踏襲し続けた世代」なのだ。井の中の蛙としては、あれもやった、これもやったと自己満足できる手柄もいくつかは浮かぶ。ただ、今となってみれば、それすらも、変わらぬ日本を延命し、支え続けてしまったに過ぎないと感じてしまう。

45才にして外資系企業に勤め始めてから、「働く常識」が根本から覆された

「給与は苦しいことの代償」と長らく信じてきた

 「なぜ変革できないのだろう?」とよく考える。

 良くも悪くも日本企業のDNAは強烈だ。「愚直に頑張る!」 それこそが日本のサラリーマンの生き方であると叩き込まれてきた。若い頃、よく上司に「給与というのは嫌なこと、苦しいことの代償だ。だからサラリーマンは偉くなるほど我慢と忍耐が大事だ」などといわれたものだ。もちろん私も、長らくそう信じて生きてきた。

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「“日本企業のDNA”を一度疑ってみよう」の著者

岡村 進

岡村 進(おかむら・すすむ)

人財アジア代表取締役

1961年生まれ。1985年東京大学法学部卒。同年第一生命保険に入社し、20年間勤務。2005年スイス系UBSグローバル・アセット・マネジメント入社。2008年から日本法人社長。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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