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企業の成長に不可欠な「創業メンタリティ」とは

  • クリス・ズック

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2016年8月24日(水)

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 コンサルティング会社、ベイン・アンド・カンパニーによる調査分析の結果、持続的成長をなしとげる会社は、事業を軌道に乗せた野心的で大胆な創業者の態度と行動を保持していることが分かっています。このマインドをベイン・アンド・カンパニーは、「創業目線」と呼び、『創業メンタリティ』という書籍にまとめました。創業目線は、成長途上の新興企業が規模と資金力で勝る既存企業と競争するとき優位に立つカギであり、「オーナーマインド」「革新思考」「現場へのこだわり」といった3つの要素を含んでいます。

 この連載では、『創業メンタリティ』の著者と解説者が、「創業目線」の内容とそれを維持していくために必要なポイントを解説します。

「革新思考」「オーナーマインド」「現場へのこだわり」といった、創業者が持つ特徴を保持している企業は、成長力や強さを維持していることが多い。この「創業目線」と、業績、株価、競争力の間には強い相関関係がある。上の写真は京セラや第二電電(現・KDDI)創業者の稲盛和夫氏。(写真:山田哲也)

成長のパラドックス

 企業は成長すると複雑になっていきます。そして、複雑性は静かに成長を蝕(むしば)んでいきます。

 このパラドックスこそが、最低限の利益成長をここ10年続けている企業が10社に1社ほどしかないことの要因です。実際に、85パーセントの経営幹部が企業が成長できない原因に、コントロール不可能な外的要因ではなく、社内の問題を挙げています(注1)。

(注1) 2011年以来、ベイン・アンド・カンパニーは世界中の8000社の公開企業のデータベースを維持している。30年分のデータが集まっており、ベインはこれを利用して世界中の成長パターンを分析している。現在、世界中の企業で、5.5パーセントの売上および利益成長とベインが定義した最低限の利益を伴う持続的成長を10年続け、資本コストもまかなっている企業は約11パーセントでしかない。

成長を維持するカギは、組織内部に隠れている

 成長を維持するカギは、組織内部に隠れています。事業の成功談や失敗談を詳しく調べると、互いに絡み合うふたつの筋が見えてきます。

 ひとつは、誰の目にも明らかな、「表向き」のストーリーです。四半期ごとの収益、株主への利益還元、シェアの変動、成長率といった形で市場に知られており、これらは外部からもたやすく把握できるため、取締役、投資家、報道機関、一般大衆など、ほとんどの人々がウォッチしようとします。

 もうひとつは、「社内」のストーリーです。こちらは把握するのがはるかに難しいものです。事業の立ちあげ、良質な人材の確保、企業文化の強化、仕組みの更新、ノウハウの蓄積、ビジネスモデルの進化、コストの抑制──。経営者は企業の持続的成長を実現するために、社員をやる気にさせながら、こうしたことを繰り返し徹底していく必要があります。

 外部からはすばらしく見えても内部に問題を抱えている企業や、その逆の企業もありますが、成功したいと望むなら内と外の両面で優れていなければなりません。企業を強くしていくには、これらふたつのストーリーを同時に成立させていく必要があります。

 私たちは『本業再強化の戦略』(日経BP社)をはじめとして、これまでに4冊の著書で外部的な競争に勝つ戦略を説いてきました。それに対し、ここで解説しようとしているのは内部的な戦略です。ベンチャーでも老舗でも、あらゆる企業が見舞われうる「3つの内なる成長の危機」を回避するにはどうすればよいか、ということです。

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