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かつての「アッシー君」、25年後の現実

50代男性の人生を世代論の専門家が解説

2016年8月9日(火)

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『世代論の教科書』(東洋経済新報社:阪本節郎、 原田曜平)で、「団塊の世代」や「バブル世代」など各世代の文化・社会的背景を分析している、博報堂 新しい大人文化研究所の阪本節郎・統括プロデューサーによれば、50代は「ポパイ・JJ世代」「新人類世代」に定義される。思想的にイデオロギーはなく、消費を軸に「楽しいこと」が最上位の価値になった世代だという。実質的にバブル経済を牽引したのもこの世代だ。

日経ビジネス本誌は8月8・15日号で、「どうした50代!君たちは ゆでガエルだ」という特集を組んだ。小説『ハゲタカ』で知られる50代の作家、真山仁氏(54歳)や、昨年「32人抜き」で社長に就任した三井物産の安永竜夫氏(55歳)、団塊世代の代表として漫画『島耕作』の作者、弘兼憲史(68歳)氏ら、多くに話を聞くなどして、今の50代男性が直面している問題を多角的に分析した。

特集連動の日経ビジネスオンラインの連載第2回は、阪本氏に50代男性が持つ文化・社会的背景を分析してもらった。

著書『世代論の教科書』では、1952~60年生まれを「ポパイ・JJ世代」、1961~65年生まれを「新人類世代」と名づけています。今の50代はこの両方にかかる世代となりますが、どのような特徴を持つ世代なのでしょうか。

阪本節郎(さかもと・せつお)
1952年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、博報堂入社。2011年に同社「新しい大人文化研究所」を設立。所長を経て、現在は統括プロデューサー。

阪本節朗(以下、阪本):「ポパイ・JJ世代」は、雑誌の『POPEYE(ポパイ)』や『JJ』から若いときに大きな影響を受けた世代なので、そう名付けました。この世代は日本の若者として初めて、オリジナルのファッションを作り出した人たちです。いわゆる「ニュートラ」とか「ハマトラ」とか。

 ニュートラというのは、神戸女学院の女子学生が、かっちりとしたブレザーをあわせたファッション。ハマトラとは、フェリス女学院の女子学生が、カーディガンをあわせたファッションに由来しています。団塊世代にとっては、米国から来たミニスカートやジーンズをそのまま取り入れることが「個性」だったのですが、ポパイ・JJ世代は自分たちの中から流行を生み出そうということを始めた世代だと言えると思います。

 しかも、団塊より上の世代にとっての大学は「最高学府」でしたが、ポパイ・JJ世代は、大学を一大合コン場みたいなところにしてしまいました。テニス同好会が流行し、彼氏、彼女を見つける楽園キャンパスとなったのです。

 実は、50代後半のポパイ・JJ世代と50代前半の新人類世代の間には、雑誌『Hanako(ハナコ)』を愛読した女性たちのグループがあります。このハナコ世代が、こうしたトレンドをもっと広げました。グルメやエンターテインメントなど、東京中を遊びの場として捉え、消費を加速したんです。それが、新人類世代に引き継がれていきました。

消費を軸に「楽しいことを」と追求

この世代には、何か思想的なリーダーはいたのでしょうか。

阪本:思想的には、秋元康氏や浅田彰氏が、新人類のリーダー的な存在でしょうか。年齢的には少し上ですが、新人類のリーダー役として、「楽しいことはいいことだ」という思想を広めていきました。消費を軸に、団塊の世代までが持っていた思想的な呪縛から若者を解放したんです。まさに、フジテレビが「楽しくなければテレビじゃない」と言い出した頃です。そういう世の中の雰囲気を、この世代が作っていきました。

 団塊の世代も文化的には弾けていたのですが、学園紛争をやっていた人たちに見られるように、ある種、思想に縛られていました。一方、新人類世代は、楽しいことが一番だという感覚を強く持っていた。当時、ヤングサラリーマンだったハナコ世代と新人類世代が、実質的にバブル経済を動かしたのです。

 世代論的には、「バブル世代」と呼ばれるのはその後の世代、今の40代後半です。彼らは、バブルの空気を受け止めつつ就職していくという、まさにバブルの絶頂期に社会に出たわけですが、同時期にハナコ世代や新人類世代が、若者でも高級車「CIMA(シーマ)」(日産自動車)に乗って六本木に繰り出すような文化を牽引したのです。結局、それがよくなかったのですが。

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「かつての「アッシー君」、25年後の現実」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長