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近畿大学最大のマグロ養殖拠点に潜入!

完全養殖技術は今、こうなっている

2017年8月30日(水)

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 日本のみならず世界でも引き合いの強い魚、マグロ。枯渇しそうな天然資源を守るために期待されているのが完全養殖だ。世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学は今、技術のさらなる向上に向けて研究を続けている。奄美大島にある同大学のマグロ養殖拠点から、その動きをレポートする。

 「食べられなくなるかもしれない魚」の筆頭にまず挙げられるクロマグロ(以下マグロ)。マグロの王様とも呼ばれるこの魚は、過剰な漁獲が続いた結果、資源枯渇の危機に瀕している。

太平洋クロマグロは「資源崩壊」

 2016年7月、北太平洋海域のマグロの資源研究を行う北太平洋マグロ類国際科学委員会(ISC)は、マグロの資源評価について衝撃的な発表をした。現在の資源量は、初期資源量(漁がなかった時代の資源量)のわずか2.6%だというのだ。つまり、97.4%が獲りつくされてしまったのである。通常、初期資源量の10%を切ると「資源崩壊」と定義されるだけに、マグロの資源回復は喫緊の課題といえよう。

 漁獲制限を通じて幼魚や産卵期のマグロを保護し、資源を回復させるには時間がかかる。その間、日本のみならず爆発的に高まるマグロの需要に応えるために期待されているのがマグロの養殖だ。

 少し前までマグロの養殖法は、天然の稚魚や若魚を捕獲し、沿岸のいけすで親魚になるまで大きく育てて出荷する「蓄養」しかなかった。しかし、蓄養では海からマグロを獲ることに変わりなく、稚魚が少なくなれば資源減少を加速させてしまう。資源へのダメージを抑えるためには、養殖した親魚から採卵し、その卵を孵化させて親魚まで育てる完全養殖の技術を確立することが求められていた。

クロマグロ完全養殖の流れ
注:奄美実験場の場合

 世界で最も早く、マグロの養殖に成功したのが近畿大学の水産研究所だ。1970年にマグロの完全養殖を始め、2002年6月、苦節32年の時を経て成功にこぎつけた。この完全養殖技術で育てられ、出荷されたマグロは「近大マグロ」と呼ばれている。名前を聞いたことある人も多いのではないだろうか。

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「独り負けニッポン漁業」の目次

「近畿大学最大のマグロ養殖拠点に潜入!」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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