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「成熟」消臭剤市場にパナがあえて参入した理由

頭打ち市場も、視点を変えればまだまだ伸びる

2016年8月31日(水)

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 「30年以上研究や材料供給を続けてきました。自社商品を発売するのは初めてです」

 パナソニック子会社、パナソニックエコソリューションズ化研の塚本政介専務は、7月に発売した消臭剤「nioff(ニオフ)」を片手にこう自信を込める。防錆塗料や接着剤、消臭原液などの材料供給を続けてきた同社。売上高は約18億円と小規模で、家電や住宅、AVC事業などと比べると地味な印象は否めない。しかし、住宅の外壁や普段何気なく使用している消臭スプレーや据え置き型の消臭剤、洗浄剤などには同社の材料が使用されていることが多い。年季の入った兵庫県西宮の本社工場からは、その技術研究の歴史の長さを感じる。

パナソニックエコソリューションズ化研では、西宮市の本社工場で消臭剤などの材料開発や製造を手がけている。

横ばいかつ不透明な市場

 30年以上材料の供給を続けてきたパナソニック化研がなぜ今、自社ブランドの消臭剤を販売するのか。既存の消臭剤市場は年間500~600億円程度と見られており、ここ数年横ばいが続いている。生活に身近なものとして家庭に普及したことで、定期的な買い替え需要のみの市場になっているからだ。プレイヤーは決まっており、かつ今後国内市場は人口減少によりさらに縮小傾向が続く見通し。こう聞けば、いまさら参入しても商機は少ないように見える。同社があえて自社ブランドを投入する狙い、それは今回発売したnioffがターゲットとする層に顕著に表れている。

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「「成熟」消臭剤市場にパナがあえて参入した理由」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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