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元HKT、ゆうこすが駆けるSNSアイドル道

潜入取材で記者が「惚れた」、若者に伝える力

2017年9月12日(火)

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日経ビジネス9月11日号の特集「若者消費のウソ」と連動し、取材班が特に印象に残った人物のインタビューや企業の戦略を詳報する連載企画。今回は、若い女性たちの間で最も勢いのあるインフルエンサーの1人として注目されている、タレントの菅本裕子氏だ。「ゆうこす」の愛称で知られ、各種SNS(交流サイト)を駆使する姿は、スマートフォン世代の新たなアイドル像とも言える。実は、ゆうこす氏はかつて国民的アイドルグループAKB48の姉妹グループであるHKT48に所属していた。その彼女が、なぜ今SNSを新たな武器として脚光を浴びるのか。取材班は実際の活動の現場に潜入し、その魅力を探った。

■関連記事:ユーチューバー「ヒカル」の功罪 企業が群がるインフルエンサー(有料会員限定)

菅本裕子(すがもと・ゆうこ)氏
「モテるために生きてる!」をキーワードに、ユーチューブ、インスタグラム、ツイッターなどでそれぞれ数十万人規模のフォロワーを抱える。全国的に開催しているイベント「ゆうこすモテ教室」などが人気。9月14日には、エッセイ本『SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方』(KADOKAWA)を発売予定。(写真:的野弘路)

 「河野さん、若者の消費やトレンドを取材するなら、絶対ゆうこすに会わなきゃダメですよ」。8月下旬、本特集の取材も佳境に入っていた記者と会食を共にしていたインターネット業界の関係者は、インフルエンサーについての話題が上ると、強い口調でこう勧めてきた。話を聞いてみると、かつてアイドルグループの一員として活動していた女性タレントが、若い女性たちから圧倒的な支持を得つつあるという。それが、菅本裕子氏(以下、ゆうこす氏)だった。

 ゆうこす氏のことをご存知ない中高年の読者も多いであろうから、ここで簡単に紹介しておこう。1994年5月に福岡県で生まれた彼女は現在23歳。2011年夏、福岡市で結成されたAKB48の姉妹グループ、HKT48の第1期生オーディションに合格。劇場公演デビューなどを順調に果たし、HKT48の中心メンバーとして期待されていた。

 だが、彼女は翌12年の夏に、突如HKT48としての活動を辞退し、脱退する。その理由についてネット上では様々な噂や誹謗中傷が飛び交い、一時は表舞台から遠ざかった。その後は個人で福岡などを中心にタレント活動を継続、「料理タレント」など新しい道を模索していたという。

 そのゆうこす氏が、再び注目を集め始めたのは15年ごろからだ。講談社が主催する女性アイドルオーディション「ミスiD 2016」のファイナリストに選出され、準グランプリを獲得。その後、活動の幅を広げ、現在はファッションイベントなどへの出演のほか、モデルとして雑誌などにも多数登場している。16年夏には自ら個人事務所も立ち上げた。

 HKT48は今でこそ、指原莉乃さんの大活躍などもあり誰もが知るアイドルグループだが、ゆうこす氏が所属していたのはわずか約1年。何かのきっかけで復活を果たす芸能人は少なくないが、ゆうこす氏の場合は、かなりのアイドル好きでもなければ、失礼ながらそもそも名前もそれほどは知られていなかったはずだ。彼女はなぜ、ここまでの躍進を遂げたのか。

 そのカギは、高い自己プロデュース能力と、SNS時代に自らの魅力を最大限にファンに伝えようとする姿勢と創意工夫にある。潜入取材に訪れた記者は、その能力をまざまざと見せつけられることになった。

コメント1件コメント/レビュー

若いのにと書くと失礼かもしれないが、実によく消費者の心が判っているようですね。
悪い部分を隠して宣伝して買ってもらったとしても、今は消費者が簡単に情報発信できる時代。口コミであらゆる情報が伝わって、隠していたことはすぐにバレる。
そうなると、買ってもらえなくなっていくのは当たり前のことでしょう。
企業側もものづくりから宣伝の仕方まで真剣に考えないと、いつまでも騙される消費者ばかりじゃなくなりますよ。(2017/09/12 08:20)

「企業は分かってない! 若者消費のウソ」の目次

「元HKT、ゆうこすが駆けるSNSアイドル道」の著者

河野 祥平

河野 祥平(こうの・しょうへい)

日経ビジネス編集記者

2006年日本経済新聞社入社。社会部、消費産業部などで警視庁、ネット業界などを担当。直近では企業報道部でビール・清涼飲料業界を取材。2015年4月から日経ビジネス。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

若いのにと書くと失礼かもしれないが、実によく消費者の心が判っているようですね。
悪い部分を隠して宣伝して買ってもらったとしても、今は消費者が簡単に情報発信できる時代。口コミであらゆる情報が伝わって、隠していたことはすぐにバレる。
そうなると、買ってもらえなくなっていくのは当たり前のことでしょう。
企業側もものづくりから宣伝の仕方まで真剣に考えないと、いつまでも騙される消費者ばかりじゃなくなりますよ。(2017/09/12 08:20)

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