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堀潤氏が明かす「僕がNHKを辞めた本当の理由」

「皆様のNHK」から「私たちのNHK」へ変革せよ

2016年9月14日(水)

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 日経ビジネス9月12日号特集「テレビ地殻変動 ネットTVが作る新秩序」では、世界の公共放送と比べ、ネット対応で大きく遅れているNHK(日本放送協会)を取り上げた。テレビ放送と同一内容の番組をインターネットにも配信するネット同時配信の実現には、テレビ放送の視聴を基本とした今の受信料制度を変える必要がある。だが、籾井勝人会長を中心としたNHKの首脳陣は内紛に明け暮れ、改革に前向きに取り組む姿勢は見えてこない。ネット対応の遅れは視聴者の不利益に直結する話だ。

 NHKの後ろ向きの姿勢に嫌気が差し、2013年に飛び出したのが、元アナウンサーの堀潤氏だ。堀氏は現在、市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」を運営。開かれたNHKへの改革を、外から働きかけている。そんな堀氏に公共放送のあるべき姿について聞いた。

(聞き手は林 英樹)

堀潤(ほり・じゅん)氏
2001年立教大学文学部卒、NHK入局。岡山放送局で勤務した後、東京アナウンス室に異動。「ニュースウオッチ9」「Bizスポ」などに出演。2012年米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に客員研究員として留学。原子力発電所の事故を題材にした映画「変身」を自主制作した。帰国後の2013年4月に退職。現在は市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」を運営する。
(撮影:的野 弘路、以下同じ)

今のNHKをどう見ていますか。

堀潤氏(以下、堀):公共財って使えるものですよね。図書館や市民ホールもそう。でも公共放送は違います。視聴者は見るだけで使えません。

 実は海外の公共放送は違うのです。市民が持ち込んだ動画を放送で流す「パブリックアクセス」という権利が認められています。米国にはCNNやABCなどのテレビ局と並んで、パブリックアクセス局のチャンネルがあります。僕は米国に留学した際、自主制作した映画をそこに持ち込んだらどうかと言われました。パブリックアクセスは米国だけでなく欧州や韓国、台湾でも導入されてきた権利です。

誰もが使えるNHKに

 公共放送という冠が付いている以上、NHKはみんなが使えるNHKであってほしいと思っています。だから僕は退職して、外からNHKを変えていこうと考えました。

NHKは公共放送という意識が薄いような気がします。

:受信料を支払っている視聴者一人一人のための放送局であるはずのNHKが、残念ながら政権の方を向いているように感じます。この10年間はメディアの変革期でした。ネットやSNSが普及して大きく様変わりをする中、政権から送り込まれたNHKの会長職はずっと非メディア系の企業人が務めてきました。これでは柔軟に対応できません。

 その間、中国国営放送のCCTVはネットを活用した海外向けのプログラムを手広く展開しています。アジア発の情報はすべてCCTV経由という事態になりつつあります。国益を考えると、日本からの発信力が弱いという状況でいいのかと思いますね。

コメント40件コメント/レビュー

日本のテレビ番組の多くは、内容がとても偏っていると感じます。すでに善悪等の判断がされたものを放送するので、それを見る人たちは簡単に扇動されています。レベルの低すぎる民法だけではなく、NHKでもそれが見えることをとても残念に思っています。
外国人問題、移民、様々な政治的、社会的問題には多様な考え方と判断基準があり、何が正しいと簡単に決められるものではありません。ディベートが苦手な日本人はディベートすることを避けて国民に考えることをやめさせ、安易に扇動しているのが今の日本のメディアです。
私たちが知りたいのはありのままの事実で、それを知ってどう考えるのかは十人十色であるべきではないでしょうか。私はそれでもNHKの番組が好きですし、日本のメディア全体が良い方向に変わっていってほしいと願っています。(2016/10/14 06:07)

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「堀潤氏が明かす「僕がNHKを辞めた本当の理由」」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

日本のテレビ番組の多くは、内容がとても偏っていると感じます。すでに善悪等の判断がされたものを放送するので、それを見る人たちは簡単に扇動されています。レベルの低すぎる民法だけではなく、NHKでもそれが見えることをとても残念に思っています。
外国人問題、移民、様々な政治的、社会的問題には多様な考え方と判断基準があり、何が正しいと簡単に決められるものではありません。ディベートが苦手な日本人はディベートすることを避けて国民に考えることをやめさせ、安易に扇動しているのが今の日本のメディアです。
私たちが知りたいのはありのままの事実で、それを知ってどう考えるのかは十人十色であるべきではないでしょうか。私はそれでもNHKの番組が好きですし、日本のメディア全体が良い方向に変わっていってほしいと願っています。(2016/10/14 06:07)

義務化するのであれば、税金で徴収すべきです。(第三者に徴収させるなんて、労働力の無駄の極みかと思われます。)こんな単純なことすら理解できないNHKは、はやく民営化させるべきだと思います。(2016/09/25 19:52)

ドイツの首都ベルリンの選挙結果を報道せず、
ロシアの選挙結果だけを流すNHKには、絶望しますね。

衛星放送ではベルリンのAfd躍進を報道していたので、
【衛星契約しないと、上質な放送を提供しない】と
NHKが言っているようなものです。(2016/09/21 12:11)

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三品 和広 神戸大学教授