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あなたはタバコの本当の怖さを知っているか

医師がマンガで教える!受動喫煙の真の恐怖

2017年9月20日(水)

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15種類のがんのリスク因子になるタバコ

 今年の5〜6月には、受動喫煙防止法の成立を巡って、厚生労働省と自民党、さらには小池百合子都知事、関連団体も加わって、喧々諤々の議論がなされてきました。

 結局、通常国会では法案の提出すらできませんでしたが、少なくともこれをきっかけに、世の中で喫煙についての議論が深まっていくことは、とても大事なことでしょう。

 そこで今回は、まずタバコのリスクから、ざっとおさらいいたしましょう。

 タバコを吸うと、がんや心臓病、脳卒中、肺気腫、喘息等の罹患率や死亡率が高くなることが知られています。世の中に体に悪いものは数多くありますが、そのインパクトの強さという意味では、なんといってもタバコが群を抜いています。

各リスク因子による日本人の死亡数

 上のグラフは、日本人の死亡に関わるリスク因子を並べたものですが、タバコは、がんにも心臓にも肺にも幅広く悪影響を及ぼすので、高血圧をおさえて、堂々の1位になっています。

 グラフを細かく観ると、がんに対する影響力の強さが目立ちますが、実はここには肺がん以外のがんも含まれています。

 「えっ、タバコは肺がんのリスク因子じゃないの?」と思った方も多いでしょう。

 確かにタバコは肺がんとの関係ばかりがクローズアップされており、あたかも肺がんだけに悪影響を与えるというイメージが蔓延しています。けれど、実はそうではないのです。

 IARC(国際がん研究機構)や国立がん研究センターによれば、肺がんのほかにも、鼻腔・副鼻腔のがん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、肝臓がん、腎臓がん、膀胱など尿路系のがん、子宮頚がん、卵巣がん、骨髄性白血病と、計15種類のがんのリスク因子でもあることが分かっています。

 タバコの恐ろしさがよく分かりますよね。さらに、それぞれのがんのリスク因子がある人(胃がんのピロリ菌や肝臓がんのC型肝炎ウイルスなど)は、タバコを吸うことが相乗作用となって、がんのリスクをさらに押し上げるので、くれぐれも注意が必要です。

 では、タバコを吸うと、どのくらい肺がんのリスクが増えるのでしょうか。

コメント13件コメント/レビュー

肺がんの恐ろしさを知るとは思いませんでした。今までどんな記事を読んでも、”私には関係ない”とぼんやりとでも感じていましたが、明日、早速禁煙外来に行ってみようかと思います。
薄くきっかけもあってか、やっと行動に移すことができます。
背中を押してくださりありがとうございました。(2017/09/21 01:17)

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「あなたはタバコの本当の怖さを知っているか」の著者

近藤 慎太郎

近藤 慎太郎(こんどう・しんたろう)

医師兼マンガ家 

北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒業。山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任。マンガを使って医療をわかりやすく解説。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

肺がんの恐ろしさを知るとは思いませんでした。今までどんな記事を読んでも、”私には関係ない”とぼんやりとでも感じていましたが、明日、早速禁煙外来に行ってみようかと思います。
薄くきっかけもあってか、やっと行動に移すことができます。
背中を押してくださりありがとうございました。(2017/09/21 01:17)

>受動喫煙を受けた人は、受けていない人に比べて肺がんのリスクが1.3倍に上昇します。

いつも思うのですが、なぜ人数ではなく倍数で表すのでしょう。1000人中10人が13人になるのか、はたまた1,000,000人中10人が13人になるのか。どちらも1.3倍には変わりない。
前者なら1%が1.3%だけど、後者なら0.001%が0.0013%。

もし後者なら、このようなリスクには振り回されたくないですね。(2017/09/20 23:10)

加熱式タバコ(いわゆる電子タバコ)はどうなの?

個人的にはアレは十分タバコだと思うので、きちんと禁煙・分煙の対象とすべきと思うけれど、JTは禁煙場所でも吸えるものを目指してるみたいですよ。
身近にアイコスを嗜む人が居ますが、十分臭いので、やはりタバコだよなぁと思うわけですが…。

とはいえ、通常の燃焼式タバコに比べたら、発がん性などの健康安全性は遙かにマシだと思うわけです。
喫煙と禁煙の間に、加熱式タバコによる被害の緩和があって良いと思うのです。

未だに喫煙してる人は禁煙できなかった人達なのだから、病気の恐怖を煽った所で他人事、あるいはしかたないと諦めてるわけです。
もし、加熱式タバコが彼らの禁断症状を緩和し、周囲への健康被害も及ぼさないなら、まさに最適なソリューションだと思うんですけどね。

日経ビジネスオンラインにも禁煙関係の記事がけっこう多く、皆興味あるのだろうなと思うのですが、加熱式タバコについて論じているものは少ない。
特に、禁煙の専門家からの評価が出ていないように思えます。
急速な普及の広がりについていけないのだろうと思いますが、加熱式タバコの立場を明確にするためにも、きちんとした専門家からの意見が聞きたいと感じています。

※東京都条例案にて、加熱式タバコもタバコとして扱うことにしたのは評価できる。非喫煙者から見たら十分タバコだからね…。(2017/09/20 15:05)

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三品 和広 神戸大学教授