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急激に前立腺がんの患者が増えたのはなぜ?

PSA検診で前立腺がんが発覚したあなたに送る

2017年11月1日(水)

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 肺がん、胃がんに続き、今回は前立腺と前立腺がんについて解説します。

「その話は興味がある!」という人も多いのではないでしょうか。脳や心臓、肺、肝臓、腎臓……人体に不要な臓器は一つとしてありませんが、中でも前立腺は、男性のアイデンティティーに密接に関わるので、とりわけ高い関心を持たれます。

 また近年、前立腺がんの患者数は、尋常ではない勢いで増加をしています。男性読者にとっては決して他人事ではないはずです。この先1~2年の間に、大腸がんを抜くことは確実と考えられています。

 そんな前立腺がんですから、皆さんの周囲にも罹患した人がいるはずです。そして前立腺がんの発覚は、もしかすると次のような経緯だったのではないでしょうか。

「PSA検診を受けて、早期の前立腺がんが見つかり、幸い手術で完治した」

 ここでまず、「PSA」について説明します。PSAとは、「腫瘍マーカー」の1種です。体内にがんができると、がん自体か、もしくは体ががんに反応して特定の物質を作り出すことがあります。これを腫瘍マーカーと言います。

 採血をして腫瘍マーカーが上昇していれば、体内のどこかにがんがある可能性が高まります。採血だけでがんの有無をチェックできるのであれば、体の負担も少なく、費用も抑えられるので、こんなに素晴らしいことはありません。

 しかし残念ながら、早期がんの段階で確実に上昇する腫瘍マーカーはほとんどありません。大抵は上昇するとしても進行がんになってからなので、早期のがんの発見目的ではあまり使えません。しかし、ほぼ唯一の例外が前立腺がんに対するPSAなのです。

 PSAは、早期の前立腺がんでも上昇することが多いため、検診の項目としても使用することができるのです。

 そのため「PSA検診を受けて早期の前立腺がんが見つかり、手術で完治した」のであれば、「早期発見・早期治療」の理念を代表する素晴らしい経緯だと言うことができます。

 しかし、実はここには多くの人が簡単にはまってしまう、とても分かりにくい落とし穴があるのです。

コメント4件コメント/レビュー

まさにPSAの数値上昇から生検、癌発見を身をもって体験している所なので早く次が読みたい。(2017/11/01 20:03)

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「急激に前立腺がんの患者が増えたのはなぜ?」の著者

近藤 慎太郎

近藤 慎太郎(こんどう・しんたろう)

医師兼マンガ家 

北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒業。山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任。マンガを使って医療をわかりやすく解説。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

まさにPSAの数値上昇から生検、癌発見を身をもって体験している所なので早く次が読みたい。(2017/11/01 20:03)

検査の確立とそれに伴う発見率の上昇は過去に何度も行われてきた事象
それが今回の前立腺がんに関しては異常な上昇率を見せている
それだけPSA検診が優秀と考えるべきなのだろう
記事にもあるが高齢者が検診によって発見された=即手術は自ら寿命を縮める行為に等しい

しかし…毎回この手の記事を見ていると思うがそこまでして長寿でありたいと思う人の気持ちが実は全く理解できない…
人生五十年という敦盛で謡われているが、人の生など儚い物
無駄に長生きして若い世代の負担を増やす位なら余り邪魔にならない程度の年齢で逝きたいものだ…(2017/11/01 13:43)

ラテント癌・・・初耳学でした。
思わずググって調べてしまいました。(2017/11/01 11:06)

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