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「適度な飲酒は体にいい」のウソとホント

酔って記憶をなくす「異常酩酊」、依存症の懸念も

2017年12月6日(水)

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 12月に入り、忘年会シーズンがやってきました。食べて、飲んで、騒いで、1年の憂さを晴らそうという時期に水を差すようで大変恐縮ですが、一応、頭の片隅に入れておいた方がいい情報をお伝えしておこうと思います。

 それは、アルコールがもたらす人体への影響についてです。

 古くからアルコールは「百薬の長」と言われてきました。一方で『徒然草』には、「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ。憂忘るといへど、酔ひたる人ぞ、過ぎにし憂さをも思ひ出でて泣くめる。」という一節もあります。

 アルコールは気分をリラックスさせたり、楽しくさせたりしますが、量が多くなると絶望感、孤独感、憂うつ気分を増強する作用も持っています。まさに、吉田兼好のいう通りです。

 事実、大量飲酒者は自殺する傾向が高いことが報告されています(自殺するような悩みを抱えている人が、大量飲酒する可能性もありますが)。

 いずれにしても、自殺直前には30~40%の人が飲酒をしています。アルコールは冷静な判断力を失わせるので、自殺の引き金になっている可能性は否定できないでしょう。

 アルコールで楽しくなるのも、辛い思いをするのも、飲む人次第。いくら「百薬の長」と言っても、それは適量を守った“良いお酒”であることが前提なのです。そして適量を超えて飲酒した場合、心身ともに様々な影響が出てきます。その影響の幅の広さは、もしかするとタバコ以上かもしれません。

 ではアルコールが引き起こす問題にはどんなものがあるでしょうか。まずは「社会的な問題」と「身体的な問題」に大別できます。後者は次回に解説して、今回は社会的な問題について、説明しましょう。

 アルコールが引き起こす社会的な問題としては、①人間関係や仕事に関わるトラブル、
②飲酒運転、③アルコール依存症(特に貧困やドメスティック・バイオレンス、虐待など)などが挙げられます。

 ①は多かれ少なかれ、誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。酔っぱらって、「不用意な発言や行動で相手を不快にさせてしまった」「大切な書類を失くしてしまった」「何をしたのか記憶がない」というのはよく聞く話です。

 そういった経験を糧にして自分を律することができればいいのですが、同じことを何度も繰り返してしまう人もいます。

 そもそも酔っぱらうこと、つまり「酩酊」は、「単純酩酊」と「異常酩酊」に分けられます。そして粗暴な行動や記憶障害は「異常酩酊」に分類されます。

コメント1件コメント/レビュー

酒に弱いと思っていたが、呑んでも赤くならない私は実は強かったのか!?
…赤くなるほども呑んでないだけかも知れませんが。(2017/12/06 10:11)

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「「適度な飲酒は体にいい」のウソとホント」の著者

近藤 慎太郎

近藤 慎太郎(こんどう・しんたろう)

医師兼マンガ家 

北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒業。山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任。マンガを使って医療をわかりやすく解説。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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酒に弱いと思っていたが、呑んでも赤くならない私は実は強かったのか!?
…赤くなるほども呑んでないだけかも知れませんが。(2017/12/06 10:11)

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三品 和広 神戸大学教授