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花粉症って“不治の病”なの?

花粉症を完治する可能性のある治療法が保険適用に

2017年2月17日(金)

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聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。

 今年もまたスギ花粉症の季節がやって来た。しばらく鼻水ズルズルのつらい日々が続くのかと、暗い気分になっている人も多いだろう。

 実はスギ花粉症は日本特有の病気ということをご存じだろうか。花粉症という病気は世界中にあるが、その原因となる花粉の種類は地域によって異なる。日本の場合、「スギ」が圧倒的で、「ヒノキ」も多い。世界では「イネ科植物」や「ブタクサ」による花粉症が多い。

 日本の場合、戦後、大量にスギを植えたことが原因でスギ花粉症が急増した。いわば、日本の国民病とも呼べる。スギの木の成長に伴い、花粉量は年を追うごとに増えており、患者数も増える一方だ。東京都が3600人の都民を対象に行った調査(2006年)によると、全体の推定有病率は28.2%。15歳~50代では30%を超えており、3人に1人は花粉症に悩んでいた(下表)。

15歳~50代は3人に1人が花粉症
東京都福祉保健局「花粉症患者実態調査報告書」(2006年)より
[画像のクリックで拡大表示]

 花粉症が怖いのは、一回発症すると毎年症状が出てしまうこと。しかも「去年まで平気だった人も、今年は発症する可能性がある。誰も安心できないということです」と、ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック(東京都品川区)院長の永倉仁史さんは話す。

 「アレルギー疾患の発症はコップに水を注ぐことに例えられます。抗体(スギ花粉、ダニ、ハウスダストなどアレルギーの原因物質に反応して体内で作られる物質)、悪い食生活、ストレスなどの危険因子が少しずつコップにたまっていき、あふれたときに発症する。一回あふれたら、抗原が入ってくるたびに症状が出るようになります。花粉症になる人とならない人がいるのは、コップの大きさに個人差があるからです」(永倉さん)。コップの大きさの個人差というのは、つまり体質の違いのことだ。

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「花粉症って“不治の病”なの?」の著者

伊藤 和弘

伊藤 和弘(いとう・かずひろ)

ライター

フリーライター。1967年生まれ。新潟大学法学部卒業。医療・健康分野、文芸・マンガ関係の記事を中心に執筆。著書に『少年マガジン伝説』(電子書籍)がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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