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[三浦雄一郎]男性ホルモン注射で大けがを克服

第3回 エベレスト登山を成功させた男性ホルモン活用術とは?

  • 三浦雄一郎=プロスキーヤー

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2017年8月28日(月)

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 一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月はプロスキーヤーの三浦雄一郎さんにお話を伺ってきた。最終回となる第3回は、三浦さんが若さとやる気を維持するために実践している、男性ホルモン注入療法について。男性ホルモンは、EDや精力減退だけでなく、筋量の維持や物事に取り組む意欲にも関連してくるもの。「最近気分が晴れない」「やる気が出ない」という男性諸氏は、参考にしてみてはどうだろうか。

 実は80歳でエベレストにチャレンジする前、76歳の時にスキーで転倒して骨盤と大腿骨の付け根を骨折してしまったんです。2カ月ほどで退院して、筋力が低下していたのは自分でも分かりましたが、トレーニングをする気が起きませんでした。多くの男性は50歳を過ぎるとテストステロンの量が減ってきます。そうすると、やる気や体力、筋力の低下につながることが多い。それを防ぐ目的で、日本メンズヘルス医学会名誉理事長の熊本悦明先生(札幌医科大学名誉教授)の勧めもあり、男性ホルモンの一種である「テストステロン」の注入を始めました

[画像のクリックで拡大表示]

運動習慣で男性ホルモンの効果がアップ

 男性ホルモンの減少はEDの原因としても知られていますが、筋肉が減ってきたり、血液が薄くなったりなど、男の活力、生きる力の減退にもつながるとされています。そこで2週間に1回、250mLの男性ホルモンの注射を受け、同時にED治療薬として有名な「シアリス」の服用も始めました。シアリスは動脈硬化の進行を抑える効果もあるので、当時、不整脈など心臓にも問題のあった僕には一石二鳥の薬でした。

 こうした対策もあり、80歳でエベレストに登れました。エベレストはきちんとした訓練と装備さえ用意していれば誰でも登れる山ですが、20歳の頃なら走って登れるくらいの元気があったと思いますよ(笑)。でも、70歳を過ぎていると酸素を吸収する能力も衰えています。高所医学の見地では、標高8000mを超えると空気の濃さが3分の1になり、20歳の登山家の肉体年齢がほぼ90歳になると言われています。つまり70年加齢されるので、8828mのエベレストに登った僕の肉体年齢は150歳と、未知の世界を体験したことになりますね(笑)。

 ただ、熊本先生の話によると、男性ホルモンを注入しただけでは効果が出にくいケースもあり、筋力アップなどの運動を行うと効果が出る可能性が高まるそうです。僕の場合は足に重りをつけ、重たい荷物を背負って歩く「ヘビー・ウォーキング」との組み合わせでしたが、相乗効果で筋力もやる気も戻ってきました。もう、80歳近かったのに、朝なんか高校生の頃に戻ったみたいに元気になっちゃって。そっちも嬉しかったですね(笑)。

 骨折した直後は、それまで5~8kgだった足の重りを1kgに減らさざるを得ない状態でした。それでも地道なトレーニングと男性ホルモンの注入によって筋肉量を戻して、体力も回復させることができたんですから、僕の場合は非常に効果がありました。

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