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映画というプロジェクトはギャンブルじゃない

「アウトレイジ 最終章」の森昌行プロデューサーに聞く

2017年11月10日(金)

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 北野武監督の最新作「アウトレイジ 最終章」が公開4週目で観客動員100万人を突破するヒットになっている。決められたスケジュールや予算という条件の中で、多くの関係者が目的に向かって共同作業する映画作りは巨大なプロジェクトだ。本作を含め北野監督の全18作を、実務を統括するプロデューサーとして支えてきた森昌行・オフィス北野社長に仕事への向き合い方を聞いた。(聞き手は寺井伸太郎)
森昌行(もり・まさゆき)氏
オフィス北野社長 1953年生まれ。76年、テレビ番組制作会社に入社。「ビートたけしのスポーツ大将」などのディレクターを務める。88年、オフィス北野設立に参加し、92年から現職。映画プロデューサーとしては、北野武第1回監督作「その男、凶暴につき」(89年)の製作協力に始まり、以降すべての北野作品に携わっている。
(撮影:北山宏一)

シリーズ3作目となる「アウトレイジ 最終章」、登場人物の誰が最後まで生き残るのか、ハラハラしながら拝見しました。

森昌行氏(以下、森):このシリーズの面白さは、一貫してそこなんですよ。ある意味、生き残りゲームみたいなところがありますから、その最終章ということであれば、ある程度展開を予想しながら見ている人もいるかもしれませんが(笑)。

費用回収できないと監督生命にかかわる

北野監督は多くのヒット作を世に送り出してきました。作品全体に責任を持つプロデューサーとして、どのようなスタンスで仕事に臨んでいますか。

:成功の秘訣なるものが明確に分かっていればよいですが、もちろんそういうわけではありません。我々の作品も常にヒットしてきたわけではありませんから。映画だけでなく、モノ作り全般に通じる点として、プロジェクトの背景には様々な要素があります。その現実の中で私たちが注意している点についてお話ししたいと思います。

 アウトレイジは北野監督として初めてのシリーズものですが、当初はそんなつもりはありませんでした。1作目の「アウトレイジ」(2010年)を作る前にさかのぼりますが、その前の3作品、「TAKESHIS'」「監督・ばんざい!」「アキレスと亀」は実はビジネスとしてはやや物足りない結果に終わっていました。プロデューサーの片方の軸足はクリエイティブサイドに置いていますが、もう片方はビジネスサイドにあります。

 どんなに有名で「世界のキタノ」と周りからもてはやされても、ビジネスという側面から考えれば、興行的に振るわない状態が続けば監督生命にかかわります。当然の義務であるリクープメント(費用回収)ができないわけですから。

コメント2件コメント/レビュー

映画作りはギャンブルじゃない、と言う事は良く判ります。でもいまだにそこを語る?と言う感は免れませんでした。予算、スケジュール、収益・・・、抜け漏れなく管理するのが仕事として当たり前の事ごとですよね。業界のどこかにそんなことを考えないでやっている奴らがいるから、そうじゃないと言う必要があるのでしょう。ゆるさが良さにつながる面も無いとは言わないが、緻密さを持って悪いことなど無いのだから、もっともっと日本の映画界のレベルが上がる事を期待します。そこさえ引き締めれば日本の映画界が世界を席巻できない理由は無いでしょう。他の業界で出来てることが映画だけ出来ないはずもない。(2017/11/10 10:46)

「失敗の法則」の目次

「映画というプロジェクトはギャンブルじゃない」の著者

寺井 伸太郎

寺井 伸太郎(てらい・しんたろう)

日経ビジネス記者

2002年、慶応義塾大学を卒業し、日本経済新聞社に入社。東京や名古屋での企業担当などを経て、直近は決算を取材する証券部。15年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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映画作りはギャンブルじゃない、と言う事は良く判ります。でもいまだにそこを語る?と言う感は免れませんでした。予算、スケジュール、収益・・・、抜け漏れなく管理するのが仕事として当たり前の事ごとですよね。業界のどこかにそんなことを考えないでやっている奴らがいるから、そうじゃないと言う必要があるのでしょう。ゆるさが良さにつながる面も無いとは言わないが、緻密さを持って悪いことなど無いのだから、もっともっと日本の映画界のレベルが上がる事を期待します。そこさえ引き締めれば日本の映画界が世界を席巻できない理由は無いでしょう。他の業界で出来てることが映画だけ出来ないはずもない。(2017/11/10 10:46)

 日本の映画といえば”殿様はバカ殿””吉原は苦海””大声・奇声”で人目を引いて嫌われるパターンがようやくまともになってきた、むしろ当然の帰結。

 もう市場の状況を無視したビジネスは成り立たない。

 あの手塚治虫氏は、新しい表現に嫉妬し、それを自ら取り込んでさらに新しい表現の追求をやめなかった。本当に自分が表現したいものへのプラットフォームとして、いろいろなメディアが起ち上がってきている。

 いい時代がやってくる。(2017/11/10 09:43)

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