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農業はもっとしゃぶり尽くせるはず

日本総合研究所の三輪泰史氏が語る日本農業の可能性

2017年11月29日(水)

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守りに重点が置かれてきた日本農業だが、安倍晋三政権による改革の進展もあり農業関係者や政府、企業などの意識や取り巻く環境は変わりつつある。「スマート農業」や農業ビジネスの可能性を唱えてきた日本総合研究所の三輪泰史氏(創発戦略センター・シニアスペシャリスト)は「農業をどうするか」ではなく、「農業で何ができるのか」の視点がより重要になってきたと強調する。
三輪 泰史(みわ・やすふみ)
1979年生まれ。2002年、東京大学農学部国際開発農学専修卒業。2004年、東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻修士課程修了、日本総合研究所へ。現在同社創発戦略センター・シニアスペシャリスト。農業ビジネス戦略、スマート農業など先進農業技術の専門家として知られる。農林水産省、内閣府などの有識者委員を歴任(写真:竹井 俊晴、以下同)

安倍政権が農業改革に注力してきたこともあり、かなり国内農業の雰囲気が変わってきた気がします。

三輪泰史(以下、三輪):ここ何年かで外部環境は本当に変わりました。安倍政権が「強い農業」に向け、農業改革に本腰を入れる前の国内農業って、本当にだめな世界だったなと思いますね。

 少子高齢化への対応が意識される中、コメの生産調整(減反)の見直しや農協改革など一連の対応策を経て、農業者も農業関連団体も、農業を変えるために前に進んでいこうという機運が出てきています。

広がる農業変革の気運

 私は毎週農業の現場に出ていますが、「農業を変えていかないといけない」ということに関しては、先端的な農業法人から小規模な家族経営の農家、地域農協まで皆さん、共通した思いになってきていると感じます。

三輪さんはAI(人工知能)などを駆使した「スマート農業」の伝道師のような役回りを担ってきています。省力化や生産性向上が進みつつある中、日本農業の未来図をどのように描いていますか。

三輪:これからは収益性の高い野菜や果樹といった作物については専業農家が法人化し、やる気のある方々を巻き込みながら地域の核になっていく。そんな動きがより鮮明になっていくでしょう。

 私の試算では、ロボットやICT(情報通信技術)、データの活用などによるコスト削減や生産性向上などで、野菜専業農家の一人当たり農業所得が年約1000万円を確保できるようになるのはそう難しいことではないと見ています。

 一方で、一連の農業改革やスマート農業の技術は大規模生産だけでなく、小規模で儲かる農業にも役立つはずです。農家の思いを伝えためにSNS(交流サイト)を活用する動きも広がってきています。

 スマート農業は大規模化のためと受け取られがちですが、日本農業は大規模至上主義だけでは成り立ちません。農業には単なる食料供給にとどまらない機能や価値があるからです。

コメント2件コメント/レビュー

『農業はもっとしゃぶり尽くせるはず』この表現が良くない。「農業」とは、工業と同じで、慈しみ育てるもの。収奪するものではなく、こにような表現をすること自体、筆者の品位・人格と、農業に対する見方に疑念を抱く。(2017/11/29 08:21)

「農業で解決 日本の課題」の目次

「農業はもっとしゃぶり尽くせるはず」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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『農業はもっとしゃぶり尽くせるはず』この表現が良くない。「農業」とは、工業と同じで、慈しみ育てるもの。収奪するものではなく、こにような表現をすること自体、筆者の品位・人格と、農業に対する見方に疑念を抱く。(2017/11/29 08:21)

今の日本農業は、農産物の単体の輸出ではなく、和食ブームに乗った寿司屋酒などを中心とした日本の食文化の世界展開に伴う、素材や原料の供給として、世界市場に展開していくことになりそう。飲食の総合的環境を含めて、そのヘルシーさこそ、日本の食文化の売りだから。農業はその基盤として支えることになる。(2017/11/29 05:26)

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